通信機

俺は1年ぶりぐらいにあるやつとであう。

…にしてもこの館。えげつないでかさだなあ。


俺は扉をノックする。


「はーい…どちら様でしょう…ワルサーじゃないか!

1年ぶりだな!」

「そうだな!ジーク!あんたが蒸気機関を発明してそれが国内に

広まったおかげでgdpが上がって税金がたくさんとれるから

軍拡できて最高だわ。」


まあ。ただ話すために来たわけじゃないから話の内容を

変えねえとな。


「あのさ。うち極秘で頼んだものできてきてるか?」

「できてるぜ。この通信器具だろ?取り敢えず400mぐらいの

距離なら全然できるぜ。」

「まじか!?最高じゃないか!」


いや、マジで作ってきやがった。思い切り無茶振りした

つもりなんだがな。かなりでかいがこれで通信をする事が

できる!情報戦で優位に立てるぞ!


「使い方は魔石をここに詰めてダイヤルを回すんだよ。

魔石は波を出す性質を持つからそれを通信に使えると思ってな。

音を送るのは難しすぎて断念したが信号を光に変換できる

んだよ。取り敢えず出来るのは2つの信号だけだけど」


「…最高だ。」

「?」

「最高だ!うちで覚えさせてる音による秘匿した情報伝達

を軍人に教え込ませてるのだがそれの通信は・-で

伝達するんだよ。モールス信号っていうんだがそれを

この点滅でやらせれば最高だ!」

「あ、ああ。」

「これをこうしてこうできるようにできないか?」

「まかせな。」


いいもの見れたぞー

いやーまさかジークとドワーフのおっちゃんが一緒に蒸気機関

開発するとは思わなかったわ。これもう産業革命だろ。

衣服が安くなるし。国を繋ぐ列車を作られてるらしいし。

しかもだ!蒸気機関で動く船を造りやがった。

これは褒めるしかない!軍艦を作れるな。ちゃんと時代に

あってるからオーパーツ扱いされないし。

てか4年で生活が中世から近世に移り変わったな。

変わりすぎて時代についていけないやつも多いが

奴隷解放宣言で最初は職がない奴が3割もいたからそこから

殆どいない状態になったのはマジで感謝しかない。

いやーあれが発明されてなかったら

この国はもう蒸気機関のおかげで立ち直れたようなもんだよな。

マジで感謝しか湧かない。

宮廷魔術師に会いに行こ。奴の知り合いには絶対に魔力高いやつ

何人もいるだろうし。軍人の訓練で使うからな。

あと国会に予算増やしてもらうようにしてもらわないとなあ。

ホントに軍事予算がかつかつなんだよ。


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行政機関


「おーいルシェールー入っていいか―」

「いいですよ。」


ルシェールの友人の魔力多い人を軍事訓練に連れていきたい

んだよなあ。


「頼みがあるんだが…」

「駄目です。」

「え。」

「どうせ私の友人を軍事訓練に呼ぼうとしてるんですよね。

他を探してください。メルティさんとか魔力ありますよ。」

「?」

「あ、そうかあんた魔力ないんだったな。普通魔力持ってる人

は他の人の魔力大体わかるからな。」


あ、怒ったわこれ。


「てめえ俺を馬鹿にしてんのか。」

「してる。」

「そうかでもメルティに頼めばいいんか。」


取り敢えずこいつに対する怒りは抑えておいてメルティに頼むか


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「ということでメルティさんお願いします!」

「いいよー」


はあ。メルティは優しくていいよ。あの宮廷野郎と違って。

やっぱブリティアとのハーフはみんな毒舌なんか?


「でもアルプスで魔法の攻撃を耐えるってちょっと

ひどくない?」

「これを耐えれる奴は絶対に戦争に生き残れるようになる」

「そうなんですかね?」

「戦争は精神力と運が良い奴が生き残る。」


じゃ、アルプスでいくぞー。

取り敢えず訓練向かいますかー


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地獄のアルプス訓練


俺だ。ロイク=コレットだ。今日はアルプス山脈での訓練なんだ

が。


「よう。君たち。ちゃんと集まったね!じゃあ、今から訓練

開始だ!メルティ5秒後に魔法はなってな。

じゃあ、せいぜいサバイバルしながら生き残るように!」


魔法がどんどん打たれる。ホントに危険だ。マジで死ぬかもし

れん。塹壕掘って隠れ…いやここは雪山だ埋もれたら死ぬ!

これは全力で逃げるしかねえ!


「おい!ドミニエル!塹壕掘ってる場合じゃないぞ!」

「え?」

「走れ!上だ!このまま続くと雪崩が起きる!」

「分かった!」


やばいな。木に隠れて辛うじて大丈夫だがこれを3日間

サバイバルはキツイ。

その瞬間。雪崩が起き始める。


「おい!あれ見ろ!コレット!やばいぞ!」

「雪崩じゃん…」


落ち着け…習った通りにすれば生き残れる…


雪崩は無情にも沢山の生徒を飲み込んでいる。

やば!これ!死っ


数分後…


気絶してた。

もがけ!上に上がれるように!ここで死にたくねえ!

そうだ!銃の火薬をこうして!燃やせば!


爆音が響く


「ふう!生きてる…あっつ。右手火傷した。

おい!ドミニエル!」


さけぶと手が雪から出てきた。

すかさずスコップで雪を掘る。


「助かった。ありがとう。」


「おおー。君たち。合格だ。取り敢えず3日間休め。」

「ワルサー首相殿!ありがとうございます!!」

「あと…まだ埋まってあきらめてるやつ。不合格だ。

まだまだやってもらうぞ。」

そういいながら雪の中から他の生徒を取り出す。


「ホントに怖いなこの人。この人は俺たちが戦争に行っても

生き残れるようにやってくれてるんだろうけど。」

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