引き金

距離を置くために銃を撃ち、相手をのけぞらせ、その間に体制を整える。


「ふ!」


一瞬のうちに近づかれた。


「な!!」

「うりゃああああ!!!!!」


右腕を切り込まれた…痛すぎる。しかもなんだ!

5mは離れただろ!いきなり一瞬に詰め寄ってきてしまったし。

あれがスキルなのか!あれがあるだけで戦いが有利に進めやすく

なりすぎる!不利だ!これはマジで死ぬかもしれん。


「い、いてえ…」


相手は重武装だ。だがそれによる移動速度に装備の重さによる

デバフを受けるのだが一瞬で詰め寄られたらそのデバフが無い

ようなものだ。しかもそのスキルがあれば銃弾もよけられるだろ

うな。

銃を持って戦う俺と相性が悪すぎる。


「うあらあああああああああああ!!」


魔法!?至近距離に腹に向かって撃ち込まれる!!!これは死ぬ

!!!!


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「貴方には死んでほしくはないのだ。

神の器となれる人物なのだから。ここで死なれたら困るのだ。」

「俺が死ぬとでも?」

「ええ。少なくとも兄弟だからと殺すのをためらっているようで

は生き残るのは無理だ。そして力もない。」

「何も反論できないな。だがあなたのことは嫌いだ。まるで私の

生き方を操作してるようだ。」

「そうだが何が悪い?そうでないと貴方は死んでしまう。

貴方が死ぬようなら、力を与えて生き残らせる。今死にそうだ

なあ…そうだ。君にスキルを与えてあげよう。」

「くそ!!!!」


俺は神?的な存在に向けて中指を立てる。


「じゃあ、バイバイ。」


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火を放たれたが感覚が何故かスキルを覚えてたのだろうか。

それを発動した。


「がああああ!!!」


なんだ?肉体にダメージはないが火に焼かれた痛みがある。

しかも普通の痛みより痛い。そして体が動かない。


「たあああああ!!」


い…痛え。さっきの剣で切られた時より痛いが傷が出来てない。

これがスキルか?


「は?はじかれた?」


これのスキルの効能は体を固くし剣による斬撃や魔法を無効化で

きる。代わりに動けなくなり精神にダメージを受けるってところか、使いずれええなあああ。


「おら!!」


俺はボルティモールの頭に銃のストック部分を強く当てのけぞらせた。


「また。か…また俺は弟に負けてしまったんだ…あんたはどんど

ん兄の俺を超えてく…まさに神に愛されたものだ。」

「そうだな。神がいるとしたら俺はそいつが嫌いだ。人によって

与えられる力は平等ではなく、影響力も平等ではなく、どれだけ

努力しても報われない世の中を作った神は嫌いだ。

俺に非情な人生を味合わせる神は嫌いだ。そんな奴に愛される

自分も嫌いだ。」


俺は銃を打つ


神は嫌いだ。そいつに生かされる俺も嫌いだ。本来なら俺が死に

兄が生き残るはずだった。この手で神を殺したい。

だが兄を殺してしまった。その分生きないと贖罪が出来ない。

はあ。なんだろうか。本当に神に対してのイラつく。


「おい!ワルサー!城の占領が失敗しそうだ!」

「なに!?魔法師団を向かわせる事をできないのか!」

「今向かわせている!」

「反乱軍が包囲されて厳しい!現地で指揮しやすいように向か

ってくれ!」

「分かった!」


城でいったい何が起きてるんだ??

まあいい。向かわないと情報がわからんからな。無線がとてもほ

しい。


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「きたぞ!元宮廷魔術師!」

「その名前やめてください。あと元宮廷魔導士です。」

「よくわからん。あと戦闘中だからドーパミンを無理矢理

出してる。多少の荒い言葉は気にしないでくれ!」

「学術的な違いがあるのです!」

「まあいい。城の状況はわかるか?」

「南方面で魔法師団の数が足りず、徹底的に防御されております

。」

「そっちに回すか?人的被害はなほうがいい。」

「okです。じゃあ、城の半分に進行しているので我々も向かいましょう。」

「行くか。」


ここが王宮か…めちゃくちゃ豪華だな。国民の血税が

こんな無駄なことに使われてるのか。

くそだな。ここの国王は愛国心ないようだ。

愛国心が無ければ国の運営は他国の傀儡政治か

破滅かの二択しかない国王は破滅するのだ。愛国心の

ある俺たちによって、国内の膿を浄化し国民による国民のための

政治思想の民主主義を導入するのだ。

合衆国では部分的に使われてるに過ぎないこれを

使うのだ。この時代では民主主義を国民は求めだしているのだ。

支配者階級からの抑圧をはねのける力がないから民主主義が出来ない。ならばそれに対抗できる力があればいい。

銃と爆弾、近代的な戦闘で対抗できるのだ。

それを見せつけるのだ。


「ここは…」

「王宮です。仕事で何度も入ったことがあるので分かります。」

「へえ~」


聞きながら俺はドアをけ破る


「ひい!おぬしら!!ワシは王じゃぞ!何をするのだ!」

「知らねえよ!爺俺らは革命軍や。この国を国民の為の物に

する為に所有者には死んでもらわないといかない。」

「やめてくれ!!!何が欲しい!何でもやるから!!」

「知らん。」


引き金を引く。


これをさらし首にして降伏勧告を行うぞ。


「王国軍に降伏宣告を行なう。直ちに投降せよ。投降したもの

の生命は保障する。しない場合は爆殺を直ちに敢行する。」

「1分待つその間に白旗で投降せよ。」


1分後…


「自軍直ちに爆撃魔法射撃を敢行せよ。」

「人的被害で言えばこちらが勝っていますがその点は?」

「指導者がいない軍は指揮統制が壊れる。そして戦う理由が

なくなる。3割投降したんだ。こちらの勝利は確実だろう。」


薬莢の匂い。これが地獄の戦場かこれは狂気に染まりそうだ。


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裏話:身長


「俺はワルサーだ。あることに俺は悩まされている。

そう身長だ!俺は小さいんだよ!いやね!?幼少期は大きかった

よ?でも今はグリモワールの方が高いし、なんならメルティと

ほぼ同じだぜ!?女子と男子じゃ平均身長は10cmも違うんだよ

この国は、絶対に幼少期に異常に体を鍛えたからだ。

こんな事なら鍛えなければよかった。」

「聞こえてるぜーワルサー。」

「グリモワール!!!?

今のは聞かなかったことにしろ!?」

「え、面白いから色んな奴に言いふらすよ。」

「マジでやめてくれ…」


ヤバい泣きそう。こんな恥でしかない事を話されるなんて

うう;;

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