裏取引

「ふあ…」


今日は珍しく早くに起きたな。外でランニングでもするか。

しかし起きるのが早すぎて、誰も起きてない。


「よう!ワルサー起きるの早いな!どこいくんだ?」

「あ。うん。外でランニングしようかなって」

「俺もやるわ。」

「おん」


俺はグリモワールと一緒にランニングする事になった。

グリモワールはお腹が出てぽっちゃりしてるから気にしてるんだろな。

俺はグリモワールと一緒にランニングをしようとしたがシスター

が誰かと話しているのを見た。


「おい。グリモワール。誰かがシスターと話をしている。」

「覗き見するか。」

「…今月の奴隷はどうだ?出来は?亜人はいらん。

普人か魔人のどちらかだ。」

「今月ですか…今すぐ渡せるのは亜人ですね。亜人は安くしますよ。」

「亜人しかいないのか…」

「買うときは子供達に悟らせないようにしてくださいね。」

「分かってる。逃げられたらこっちが困る。」


…やばくね?


「おい!ワルサーやばいぞ!」

「やばいな。…」

「全員に伝えても混乱を招いて全員殺されるだけだ。」

「そんな。じゃあ、どうすりゃいいんだ!」

「俺たちだけでシスターを殺し、裏社会の話してるやつの組織

を壊滅させる。」

「でもシスターは!俺たちにご飯を与えてくれてる!」

「そんなの健康状態を良くして購入金額をあげてるだけだ!」

「噓だろ…」

「ライフルを持ちにいくぞ…」

「今俺はライフルを3丁持ってる。観賞用と愛玩用と実用品だ

グダグダ言ってられねえ2つ持って来い。」

「引き金を引いて殺すぞ」

「うん…」


やばいな。俺の身体はまだ7歳のガキだ。

身体的な体力の限界は早いはず。あいつらは剣を持ってる。

近づかれたら一貫の終わりだ。大人とガキじゃあ力の差が違いすぎる。

敵の剣の間合いに詰め寄られたら死だ。


「ワルサー!2丁持ってきたぞ!」

「まずは黒服の奴の頭を狙え」

「そして残りの2人は太ももに打って戦闘不能にさせろ」

「…人殺すのにためらいはないの?ワルサー。」

「ためらってたら、守るもんも守れんだろ!」


俺はためらいもなく黒服の男に銃打つ


「うわ!」

「死んでる。誰だ!」

「いたぞ!」


グリモワールは打ててないか。仕方がないか

動きながら俺は黒服の男の頭に打つ。


「がきがあああああああああああああああああ」


剣を投げられた。やばいよけることができない最悪足に刺さっちまう。


「う!いってえ!!!お返しだ!」


太もも二箇所に打ち付ける


「があああああああああああああ」


俺はあることに気づいた。シスターが魔法を唱えていた。

終わった。死んだかもしれん。死んでたまるか!

俺はシスターの太ももに打とうとしたが外してしまう。

噓だろ。。。


「ワルサー!」


グリモワールはとっさに太ももと両腕に打ち抜いた

助かった。


「ああああああああああ。痛い痛い痛い痛い」

「こっちもいてえんだわ!さっさと回復魔法を俺にしろ。頭を

打ち抜くぞ。」

「っひ!!」


痛みが引いてゆき傷も治っていく。

「はけどういうことだ?シスターも黒服の奴も」

「私はただの商売よ!」

「違法のか…。そして黒服の奴アジトを言え。」

「教える!殺さないでくれ!」


場所を教えてもらった。


「本当だな。噓だったら拷問しておく」

「グリモワール。ほかのやつらを起こせ。伝える必要がある。」

「ああ。」


きたか。


「きゃあああああ。シスターが」

「叫ぶな。このことについて俺は話をしたい。」


俺はシスターの首筋を掴み。眉間に銃口を突きつけた。


「私は今まで孤児院の者を奴隷として売っていました。

お得意様に。それをこの悪魔!ワルサーが見つけ殺してきた!」

「俺はこいつらを守るためにやった。もっと吐くことがあるだろ!」

「闇商人との取引で孤児院の子供を殺しその肉を売っていました。」

「そうか。お前は命を奪ったんだ。取られる覚悟くらいしておけよ。」

「っひ!!!やめろ!!やめろ!!やめろ!!やめろ!!やめろ!!」


俺は銃口を打ち付けた。


「こいつは俺達を殺してその肉を市場に流してた。そして奴隷として売買してた!」

「亜人のお前らはわかるだろ?それがどれだけつらいか。

お前らは一番の被害者だからな。」


孤児院の皆は自分が殺されたり奴隷にされるかもしれない事に恐怖を覚えた。

そして死体に。


「じゃあ、キャメイちゃんは?」

「奴隷として捕まってる。」

「そんな!」

「俺たちは家族だ!捕らえられたあいつらを解放するぞ!」

「特攻隊を牽制する。!戦う勇気があるやつはこい!」


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特攻隊メンバー

グリモワール

メルティ

マルフォイ

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俺とグリモワールは実戦をしたから経験済みだ

メルティとマルフォイは何かを決意した眼差しで立候補した。

2人とも優しいやつだ。やってくれるだろう。


「お前ら覚悟はあるか?」

「はい」


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裏話:恐怖


俺はマルフォイだ。孤児院で済んでいるがいつ奴隷にされるかと

びくびくしている。

みんなには隠しているが俺はシスターが商人と奴隷の取引を

してるのを見て恐怖に包まれた。次は自分かもしれないと

だがワルサーは違った。

取引をみて恐怖に陥らずに立ち向かったんだ。

俺は彼を見て恐怖に立ち向かうすべを学びたい。

ワルサーの勇敢さを見てみたい。

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