お買い物

眠い。眠すぎる。




「起きろ!」


「hmm」




ん?ああそういや錬金術師の店に行く予定だった。




「待ってくれ。用意する。」


「おせえよ。」




朝が弱いんだよ…


俺はジークと共に錬金術師が開く店に向かう。




「へー。ここか。」


「うちのじいちゃんが営む薬屋だ。」




てかさ、何でジークは働いてる人が居るから養ってもらえそうだが


なんでだろうか。聞くのは失礼だからやめとくか。




俺は店に入る




「いらっしゃー…ジークか何しに来たんや。」


「俺は要が無い。あるのはの友達のワルサーや」


「何が要件やゆうてみい」


「硝酸と硫酸をくれ。火薬を精製する」


「硝酸と硫酸だな。まってろ」




待つか




「硝酸と硫酸やが何に使うか言ってみ。」


「棉にしみこませて火薬を作る」


「ほう。やるよ。あんたは知識はありそうだ。」


「ありがとう。」


「実験室使っていいか?」


「いいぞ。」




棉火薬を今から作ります。


材料:コットン、硫酸、硝酸


これだけ!


硝酸をとりあえず40ml取り出し


硫酸と混ぜる。(一気に入れたりするとやばいので少しずつ)


硫酸と硝酸の化合物が完成


2時間ぐらい棉にしみこませます。


待ちます。待つ間は読書(<=文明レベルが低いので娯楽が少ない)


たったら流水で洗う。感覚中性になるぐらい


綿を広げて


ニトロセルロース(棉火薬)完成




「出来たかーワルサー?」


「できたぞー」




次は隣の領地に向かう。


子爵家がとらなければ持てたのにな。


まあ、バレないように変装はするが




「隣町のドワーフのおっちゃんの所にいくぞー」


「ok-」




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隣町




凄い変わってるなあ。店が畳まくってる。


商人から税金を取り立てようとしたんだろうな。


父さんが領地の主だった時商人に一切の税金を課さなかった。


それのおかげで町は発展したんだが。


もしかしたら子爵は商人から税金を取ろうとしたんだな。


それで一気に町が静かになったな。


ドワーフのおっちゃんの店は閉まらないと思うが




「来たぞーおっちゃん」


「おおワルサーか。」


「でさ、オーダーメイドしてほしいものがあるんだよ」


「銃か」


「そう」




そうして俺はボルトアクション式ライフル銃(ほぼ構造はスプリ


ングフィールドm1903)の設計図を見せる




「凄いロマンのある構造だ…だがこの機構火薬はどう打つんだ?」




弾薬の設計図を見せる




「これなら打てるまってろ作ってやる。玉は200発作ってやるぞ!


タダでやってやるが要件を飲んでくれ。」


「なに?」


「こんな面白い構造の銃は他の鍛冶師に見せるなよ」


「ok」


「明日にはできてるぞ」




「ジーク帰るぞー」


「ok-」




俺は孤児院に帰った。




「ふう。帰ってキター。流石に隣町まで行くのは疲れる。」


「ほんとにね。」


「明日も行くんだがな。ついてきてくれるよな。」


「ええ~」


「あいつらを巻き込もうぜ」


「いいかも」




ふう。外に出るのもたまにはいい。


ただあの距離はつらすぎて本当は嫌だ。




「ワルサーおかえりなさい!」


「ただいまーメルティー」


「シスターがご飯作ってきたよー。」


「ありがと」


「芋が中心の食事だが肉も毎日ある。どこがお金の出どころだろうか」




俺はグリモワールと一緒に飯を食べる




「シスターはここら辺で有名な冒険者だよ!」


「へえ」


「ワルサーって貴族だよね?だけど平民の生活になってる


のに文句はないの?」


「正直さほど変わらん気がする。言葉遣いを丁寧にしなくていいのが


楽ってぐらい。」




前世を知ってる俺からすりゃ貴族も平民もどちらも酷い生活だよ。


風呂ないし。路地裏はうんこのにおいがするし


正直文句しかない。王族は違いそうだが。




「そんなもんなんだ。」


「耐えるほどでもない。飯の味の質が落ちるだけだから気にしなくてもいい」


「へえ」


「メルティちゃんとどんな関係なんだ?」


「友人同士」


「ええ…」


「メルティちゃん可愛くないの?なんで?俺ならすぐに告白するね!」


「…性欲がない。」




俺、性欲がないんだよなあ。何故かは知らんがそれが原因で高校生の時


会話に入れんかったんや。そういう系の話には




「ええ~」


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裏話:調査




「グリモワール君ちょっと話いいかな?」




グリモワールはちょっと嫌いだけど、ワルサー様のことを聞くのに


ちょうどいいんだ。




「メルティか?いいぜ」


「ありがとう。話なんだけどワルサー君が私の事をどう思ってる


のか聞いてきてくれる?」


「兄貴にかokわかったぜ!でもなんでだ?」


「言わなきゃダメ?」


「うん」




ええー。本当は言いたくないけど、いうしかないのかな。




「誰にも言わないでよね。」


「okだ。俺は秘密を守る男だぜ!」


「私、ワルサー君の事好きなの。彼が私の事どう思ってるのか


知りたくて」


「…ん!okだ」




2時間後




「兄貴のことなんだが…」




どうなのかな?…




「なに?」


「友人としてしか見てなくてあと…」


「あと?」


「言いにくいんだが、兄貴性欲がないらしい。」


「え?」




ワルサー様の性格から両想いはなさそうだなって思ってたけど


性欲がないって…


あるなら頑張って振り向かせられるかもしれなかったのに


でも振り向かせられないとしても奴隷から解放してくれた


事には変わらない。


だから一生ワルサー様に尽くすことに決めた。

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