仲間

貴族のみに大きい魔法の技術を持ち、民衆はその技術に


屈服するんだ。そして有り得ない税が課されるが魔法に


おびえて、反乱するに出来ない。


この国は圧倒的力によってなり立っていると言っても過言ではない。


なら前世の時代の兵器を作り出し、それによる力で民衆を扇動すれば


すぐにでも革命は成功する。


そうだ。この国は民衆に力を与えればすぐに崩壊するんだ。


俺がそれを扇動すれば、歴史に名前が載るだろうな。


そうと決まれば、俺は革命家を目指してやるぜ。


圧倒的な力を手に入れ、それを民衆に配るまさに暴力的な


革命だ。


その為には仲間と金と資源だ。


俺はまだガキだが出来ることはある。仲間を増やせばいいんだ。


孤児院はシスターを抜く総勢42人だ。その者たちを仲間に引き込み


革命を起こす。


鐘がなった。どうやら孤児院での食事の合図らしい。


食堂にいくか。




「皆。席についてきっちり食べましょうね。」


「「「「「「はーい」」」」」


「ここの料理は芋料理が多めだが美味しいっちゃ美味しい。」


「おい。ワルサー」


「えーと誰だっけ。」


「グリモワールだ!」


「殴ってすまんな。差別主義者は嫌いなもんでつい。」


「あ?」


「てめえ。飯終わった後来いよ。」


「「「「そーだ」」」」


「何をするんだ?」


「そりゃあもちろんタイマンだよ。」


「は?」


「俺はここで一番つええんだ!てめえには油断しただけだが。」


「あーはいはい。君のほうが強いです。」


「あ?やりあわねえとわかんねえだろ!」




食事がお終わった後教会の裏に呼び出される。


どうせドンパチだろ、めんどくさい。




「来たなあ。」




思いっきり武器持ってますねえ。あったたらやばそう。


しかも6人かあ。




「おら!いけえ!」




取り敢えず全員を殴り倒す。




「なんでそんなに強いん?」


「英雄王の息子だよ。」


「英雄王の息子なわけねだろ!英雄王の息子なら孤児院に住まないのに!」


「亡命だよ。隣の貴族が攻めに来てな。」


「…すまない。俺はそんなことも知らずに殴ってたなんて。


孤児院に来たくせにやけに全員身なりがいいから。」


「元でも貴族だからな。」


「ワルサーの兄貴!俺にも戦い方教えてくれよ!武器を持った6人を軽々と


いなすのはすげえよ!」




読んでるそこのみんな!俺が何故強いかって?そりゃあ簡単!一時期


クラヴ・マガという護身術を4年間やってたのだ!しかもブルーベルトだぜ!




「護身術程度になら教えてやる。」


「あざっす!兄貴!」




おし。そうだな仲間を作れそうだ。




「ちょいと話があるが聞いてくれないか?」


「兄貴いいけど。」


「あぁ。ありがとう。この国ってどう?」


「国王は何もしないどころか逆に締め付けてる。」


「そう。そしてこの国は貴族と王族が権力を保持してる。


そして魔法の技術も、軍も。」


「うん。」


「反乱を民衆が起こそうにも魔法の技術が圧倒的に違うから


一瞬で制圧される。だから反乱を起こせない。」


「へえ。」


「じゃあ、この国で反乱を起こすにはどうすればいい?」


「分からん。」


「別の方面での圧倒的な技術。例えば、火縄銃があるだろ。


これの仕組みを改良しトリガーを引くだけで打てる。


ライフルや、火薬の爆発で金属片を飛ばし周囲の生物を殺す兵器


空からその金属片を飛ばして周囲の生物を殺す兵器を落とすて起動させる


兵器。空気に毒を巻いて周囲の生物を完全に殺す兵器とか」


「こんなものが出来たら確かに勝てそうだけど無理じゃない?」




この時の為に簡易的なライフルの設計図と弾薬の設計図を描いたんだ。


俺は設計図を見せる




「すごい!これは完璧だ!」


「ん?わかるか?えーとお前の名は」


「マルフォイです!」


「あんたドワーフだったりするか?」


「なんでわかったの?!」


「設計図見せて共感してくれたのドワーフのおっちゃんしかいない。」


「マルフォイが言うならそんなにすごいんか…」


「すごいなんてもんじゃないぜ!グリモワール!これはロマンだよ!」




わかるぜ。銃はロマンしかない。




「ただ心配なのが火薬の作り方だ。」




使うのが綿火薬なんだが材料を見つけるのが難しい。


硫酸と硝酸だ。硫酸に関してはこの国に温泉地がないから入手不可能で


硝酸は尿から生成できるがそれ自体の材料にプラチナがいる。


買うことができねえかなあ。錬金術師とか錬金術師とか錬金術師とか




「なんだ。硝酸と硫酸か。ならじいちゃんが店で取り扱ってるよ。」


「まじか!名前は?」


「俺はジークだ。覚えてくれいい加減。」


「すまん(´・ω・`)」


「もらえるように交渉してくるよ!」


「ありがとう。」




おし!材料は揃った!棉に関してはそこらへんに生えてるからそれをとるか


鍛冶屋のおじちゃんに頼むか。


亡命って言ってるけど隣の街に行っただけだから、1時間歩けば元の街につくで


鍛冶屋のおじちゃんに頼んでもらうか。


お金?亡命する時に金庫からばれないぐらいに盗んだ。40金貨ぐらい。


ふむ仲間を作ったし。そこから動くか目指すは王国全土に諜報網をはりたい。




鐘がなったな。食事の時間か。俺は抜け殻のようになってしまった。


兄貴に話しかける




「兄ちゃん大丈夫か?」


「うん。」


「考えても無駄でしかない。」


「そうだ。兄ちゃん。貴族に大人になったら復讐してやればいいんだ。」


「暴力的でも精神的にでも」


「でもそんな事をしても父さんは戻らない!」


「ああ。前を見るしかないよ。俺だって辛い。」


「お隣いいですか?」


「いいよ。」




メルティか周りの人たちと仲良くできて何よりだな。




「私を奴隷から解放してくれてありがとうございます。」


「当然のことでしかない。」




まあ購入も解放も成り行きだがな。




「でも、思うんです。お金を払ってもらってまで私をここまでよくしてくれて


本当に良いのかって。」




結果論だろう。俺が性奴隷として買って来たら話は変わっただろうが。




「俺はそれでいいとは思ってるが。」


「うん…」


「メルティちゃん!今日一緒の部屋で泊まろう!」




この寺院は獣人差別がなくてよいな。平等主義者の俺からすると楽園だ。

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