第9話 新しい装備(2)

「あら、あなた。剣を替えたの?」




「ああ、大分刃こぼれとかしてたしな」




「そうなの。凄く綺麗ね」




そう言ってマリンはダンジョンの光に照らされた二刀を見る。




「大事に使っていくよ」




この日も四階層の探索を無事に終え、帰路に向かう。




やはり剣の性能が良くなるとスキルの力も上がるらしい。




サクサク敵を倒すことが出来た。




「明日はいよいよ5階層に行くわ」




「5階層か、、」




「知っていると思うけど、このダンジョンには5階層ごとにボスがいるわ。今はギルドが倒してくれていていないとは思うけど、一週間で復活するから気をつけないとね」




「そうなのか?ボスがいるなんて初めて知ったな」




「少し勉強不足なんじゃない。あとボスのいる階層に降りる予定があるときは行く前に換金所に報告に行く必要があるわ。」




「どうしてだ?」




「ボスが復活していたら教えてくれるし、大きなギルドが倒すまでは行かないことをオススメされるわね」




「ボスがいるのかいないのかを把握することは大事だな。」




「私たちじゃまだボスに勝つのは不可能ね。力が足りなすぎるし、人数も少なすぎるわ。一流の攻略者だったらこの階層のボスは1人2人で倒してしまうのだけど。」




「今はどこまでこのダンジョンは攻略されてるんだ?」




「30階層までね。それでもまだまだ下の方みたいよ。」




「先は長そうだな。」




「ええ、とりあえず今日はゆっくり休みましょ」




「そうだな」




この不気味な天空に続くダンジョンの恐ろしさはまだまだ感じ取れていないのだった。

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