第4話 炎舞(1)

「おい、大丈夫か!」




「う、、、、」




「目が覚めたか、よかった!」




「俺は、、、、、。」




「ダンジョンで倒れてた所と運んできたんだ」




「生きてるのか、、」




「ああ、だがまだ動かない方がいい。傷が癒えたわけではないからな。」




まだ体が痛いが動けないほどではなさそうだ。




「あなたは?」




「私はラビア。ミカエレギルドに所属してる。」




名前は聞いたことはある。この町で一番有名なギルドのトップ攻略者集団のひとりだったはず。




「たまたま、あそこを通りかかったら血だらけで倒れてたからな。さすがに助けないわけにはいかないだろう。」




「ありがとうございます。」




「君の名前はなんて言うんだい。」




「憐也です。」




「憐也か覚えておこう。三階層から先はきちんと対策してからいくことをオススメする。ではまた」




ダンジョンは進めば進むほど難易度も高くなる。だからギルドに所属してパーティを組んで攻略することが多い。




「ただ組む相手もいないからなぁ。」




しかし、あの時は何が起こったんだろう。確か剣先に炎を纏ったような、、、、




「スキル確認してみるか」




憐也 スキル一覧


覚醒 何かのスキルに突然目覚める確率が上がる


炎舞 剣に炎を纏って攻撃する。


   攻撃力上昇


   火属性




「スキルが増えてる!?」




「炎舞か、、。このスキルに助けられたんだな。」




この傷が癒えたらもっと強くなれる気がした。

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