第3話 三階層(1)

今日も今日とてダンジョンに潜って人型のモンスターやスライムのモンスターと戦う。もちろん気を抜くと死んでしまうこともあるので気をつけなければならないが人型のモンスターの斬りつけ攻撃が当たらなければ大丈夫だろう。




「そろそろマップを見るに、三階層が近そうだな」




二階層で大分戦ってきたが、そこまで苦戦しなくなってきてる。そろそろ降りても大丈夫だろう。そんな軽い気持ちだった。




三階層に続く、階段を上ると二階層とは違う雰囲気を感じ取れた。三階層は最初の難関と言われていて、初心者の攻略者や出稼ぎに来ている人が一番死んでいるらしい。




「ギアァァ」




なんだと思ったが、二階層と変わらない人型のモンスターだった。戦ってみてもそれほど苦戦していない。思ったより楽じゃないか、そう思った時、人型モンスターの後ろから緑の弾丸が撃ち出されてきた。




「う、、、」




その弾丸は右足を掠め、血が出ている。




どうやら人型モンスターの後ろにもう一体同じ奴がいる。ただそいつは魔法を使って俺に攻撃して、何より連携を取ってきた。




「だから、人が死ぬのか、、」




手前の奴から倒そうにも俺の剣じゃ火力が足らないし、ちまちま斬っても後ろからの弾丸で踏み込めない。幸い準備してれば避けれない早さの弾丸ではないがこっちも戦いが長引くと集中力が切れそうだ。




そんな矢先、二体相手取って疲労が先に来たのか、弾丸を避けきれず脇腹に当ててしまった。




「ここまでなのか、、、」




俺もここで死んでいくのだろうか。こんな再序盤で誰の目にも触れず、、、




せめて最後の一撃思いっきり放ってやろう、、、




「はぁ!」




「ギェェェェェ!」




一体居なくなった。そのまま後ろの奴の勢いのまま斬り刻んで倒した。




「やったのか、、、」




まあでもすぐに俺も死ぬんだろう。そう思って目を閉じた。




「おい!大丈夫か!」




「まだ息はある。運ぶぞ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る