第25話

「産めるかな?」


そんな簡単に答えていいのかよ。


「産めるだろ。若いし」


「お世話なら得意だよ」


「俺も」


「子供かぁ、私の子ならかわいいかな?」


「たぶんな」


百美は何も知らないんだろうな。そのあと普通飯食ってたし。

なかったことにしようと思ったが、食後に脅かしてみることにした。ソファーに寝転がってたら、勝手に足元に座ってきたから。


「百美、服脱げよ」


「え?何急に」


「子供の話はどうなった?」


「それが?なんで?…き、キスしたらできるんじゃないの?」


ぶは!思わず大笑いしていた。バカだ…


「できねーよ」


体を起こして、百美の顔を引き寄せる。


「ん!」


百美の唇は潤っている。


「そんなんじゃホイホイいくらでも産まれるぞ?」


「…たしかに」


無抵抗だから、またキスした。が、全然嫌がらなかった。目を合わせても逃げない。


「裸でな、抱き合う。動物と同じ。知らんのか」


「…え、本当に?」


「本当だ。百美は知らないこと多いな」


「裸かぁ…お医者さんくらいしか見せたことないかも」


「じゃ、俺も医者と同じだと考えれば見せられる?」


「…そうだね。うん」


「じゃあ脱いでみろ」


どうせ恥ずかしがって無理だろ。調子乗りすぎなんだよ。

っておいおい、まじかよ。立ち上がって服を脱ぎはじめてしまった。スウェットを着てるが、前みたくだぼだぼじゃないからあまり子供っぽくは見えない。

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