第11話

食べ終わって、食器は一緒に片付る。


「飯作るのとか、掃除とか洗濯とか、めんどくせーときはしなくていいからな」


「わかったよー。だらだらするー。テレビ楽しいけど、保科としゃべるの楽しい」


「…あっそ」


片付け終了後、百美はソファーにかけよる。


「はわ〜ソファーって気持ちいいね!保科みたいにここで寝るのもいいかもー」


寝そべってるし。百美の手持ちは学校のジャージくらいしか家で着るものはなさそうだ。外ではお下がりかもしれないが、デニムとか持ってたし、部屋着が必要だな。


「百美、お前服なに買った?」


勝手にソファーに座る。寝転がってるけど、足元はガラ空き。こいつ小さいから。


「下着と靴と、靴下と…そのくらい?」


たしかにボロい靴だった。ほぼ靴代だろ。


「部屋着も買えよな?他にももっと買っていいから。金渡してるだろ」


「だってそんなにたくさん、急に買うなんてしたことないもん」


そりゃそうだろうが。


「百美のものもっと増やせよな。これじゃ俺の家に遊びにきたみたいじゃねぇか」


「ハブラシは買ったよ。あと、なにかなー」


無邪気に考えてるし。


「そうか。あとでメモしとけ。ここで寝てないで風呂入れ」


「あ!お風呂掃除はしたよ」


「んじゃ、湯を沸かして入れ」


「うん!どうやるか教えて!」



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