第5話 エピローグ

僕が帰るのを待っていたかのように戻った瞬間、あの球体たちが僕を取り囲んだ。そうして僕はこの世界から消された。

次に発生したのは僕の感覚では消されてからすぐだった。ついさっきまで僕は魔王の部屋にいたはずだったのだが球体が集まりその眩しさに目を閉じて、そして開いたら別の世界にいた。目の前に広がるのは海辺の街。ここはさっきまでいた世界とは別の世界なのだと一瞬で分かった。建物の作りや歩いている人の雰囲気が全く違う。僕はそんな世界を見て、少年と話していた時よりも強く例の感覚をもう一度味わいたいと思っていた。

「この世界で僕は何をすればいいのかな。さぁ、プレイヤーの代わりに任務を達成しに行こうか。」

高揚感に包まれて、僕は歩き出した。

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役割を果たした先 琥珀 @pomu_homu

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