歩幅の分だけ、懐かしくて
ももいくれあ
第1話
ああ、もどかしい。
昨日のワタシ、今日のジブン。
一瞬の隙間に入り込んで、スーッとすれ違ってしまう。
まただっ。
分かっていたのに、つかめない。
いつまでたっても、帰って来ない。
こだまする、響きがあった。
谷の間に間に、風の間に間に、
いつだって、そうだった。
一歩もニ歩も先を行く。
あと少し。
もう少し。
追いつきそうで、追い越せそうで、
いつだって、そうだった。
そうやって、何も言わずに、
スーッとすれ違っていった。
歩幅の分だけ、懐かしくて ももいくれあ @Kureamomoi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます