第2話

はい! 諸見里安則です。




諸見里以外は解散!




さて、諸見里明日からお前の周りが騒がしくなるぞ。




はぁ?




今頃、さっきの誰かが新入生の諸見里と言うやつのチンコはでかいぞってSNSで呟いているはずだ。


明日中には全校生徒にお前は体のわりにでかい一物が付いていると伝わっているだろう。


当然だが、男どもはお前を仲間に入れてお前を出しに女をナンパするだろうな。




ここの女子はお前の一物を味わいたいから寄って来るだろうな。でもなここの学生何かと付き合ったら一生底辺から抜け出せなくなるぞ。




諸見里安則だったな、お前はそのチンポで明るい将来を捉まえろ俺たちみたいな底辺を這う様な生活から抜け出せ。




先輩、質問していいですか?




なんだ?




俺はこんななりですから、今までにナンパとかしたことないんですがその場合どうしたらいいんですか?




いいか。 お前のチンポが太くて長いと言うことはすでに拡散され始めている だから反対に何もしなくていいんだよ。


女のほうからお前に近づいてくる。


そこで、お前が簡単に引っかからないようにすることだな




サークルとか、新入生歓迎コンパってやつには行くな!


そこでお前を酔わせて、既成事実を作り上げられてジ・エンドだ。




え!じゃあ、俺は大学生活をエンジョイ出来ないんですか?




この大学で何がエンジョイだw




いいか、今からお前に近づいてくるやつは何かしらの見返りを期待して近づいてくると思え。


先輩だから、言うことを聞かないといけないことは無い。




じゃあ当分の間は、俺はボッチですか?




そうなるかな^^




わかりました、有難うございます。




それから部屋に戻り、俺のは大きいんだ。こんなものに女が貢ぐのか?まぁ、いいや。寝よ。




次の日、構内に行くとみんなの視線が痛いほど刺さる。男の視線もあるが女の視線も感じる。


昨日、先輩が言っていた通りになって来た。ああ~~~嫌だな


こんなのがこれから毎日続くのかよ。




3流の大学だから、男子も女子も恥じらいとかお淑やかなどと云うものは無い。


聞こえてくるのは、あいつめっちゃチンポでかいらしいぞとかそれも男子じゃなくて女子が普通に会話


しているのだ、男子からは自分よりチンポがでかいのだから手を出したい女子がいてもあのチビな男の子より小さいんでしょ?と、言われなくないために(この大学で女子は良い種を見つけるためだけに来ている)結局のところ自分の殻にとじ込まって閉まった。


当然、合コンの開催もままならない状態になっている、女子からの条件には、あのチンポのでかい子が来ないならそんなの参加する必要ないじゃん。あんた達、小さいんでしょ? 親が金持ってるんなら考えてもいいけどwなどと条件が付く。




楽しい大学生活を想像していたのにな。これじゃ高校生活と何も変わらないじゃないかw


そんなこんなで、二週間ほど過ぎた頃寮から離れたコンビニに買い物に行った時に前を歩いている女性がハンカチを落とした(いつの話だ、昭和初期のドラマか!)。




俺はひらいあげて、前の女性に声を掛けた。


すみません~~~、これ落しませんでしたか?




女性は振り向いて、怪訝そうに俺を見て




俺はこのハンカチを、落しませんでしたかと尋ねた。




女性はあっ!、それ私のです。と 言い近づいてきた。




俺は、渡すとお礼がしたいのでメルアド教えていただけますかと言われたが、そんなハンカチ一枚くらいでお礼なんて要らないですよ。断ったが女性のほうが積極的でメルアドを交換した。




今日は時間が無いので、これで失礼しますが連絡します。


ありがとうございましたと、去っていった。




俺はそんなことなど、忘れて全く覚えていなかったが突然に


メールが来た。




知らないアドレスだった、でも俺のアドレスを知っていると言うことは知り合いなんだろうなと。


開いてみると、松岡茉優となっている。




突然のメールですみませんから始まっていた。


先日、ハンカチをひらってもらったで思い出した!




ああ!! かわいい奥さんだったよな。(ハンカチを渡した左手の薬指に指輪をしていたので)


先日のお礼のことですが、今週の土曜日にどうでしょうか?


って、書かれているがたかがハンカチの一枚くらいでお礼でもあるまいし、このメールでいいと思うんだけど。




俺は、そう思ったのでお気持ちはありがたいのですがこのメールで結構ですよと返信すると、それでは私の気が済みませんので是非ともお礼をさせてくださいとのことでボッチの俺は受けてしまった。




先輩の忠告は肝に銘じてあったが、人妻だしそんなことは無いだろうし何か渡されて終わりだと思っていた。


用意が出来ましたら、再度ご連絡を入れさせていただきます。




用意?




また一人ボッチの講義を受けて、大学の汚い寮に帰って体を休めているとスマホにメールが届いた。




松岡茉優さんからだ、ご用意の支度が出来ましたので今週土曜日午前10時に当家にお越しくださいと。




はぁ~~? 家に行くの俺が?


再度メールが届き、グーグルマップでここで~すってピン打ちされた地図が届いた。


ハンカチ一枚でこれは怪しいと思い先日忠告をくださった先輩の部屋を訪ねることにした。




先輩に事のいきさつを話してどうしたらいいのでしょうかと?


相手の情報は30前の奥さんですね身長が俺より少し高いかも朝の10時に御呼ばれしてます。これだけです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る