休憩中3 突破口



 休憩中3


 ステラは迷子犬の散歩風景を見てひらめいた。


「そうだ。分かったわ。どうして気が付かなかったのかしら」

「ん? 何か思いついたのか」

「みんなで協力すればいいのよ」

「協力って?」


 ダンジョンの最後には財宝がある。


 それらを得るためには、大勢で協力していては利益が少なくなってしまうだろう。


 だから、ダンジョン攻略は自然と少ないメンバーで行われるのが普通だった。


 しかしだからこそ、気が付かなかったのだ。


 ステラは、リフレッシュした頭で考えた結果、今回は他のパーティーとの協力が必要不可欠であると判断した。


「ダンジョンの地図を確かめてみましょう」


 思いついたステラ達は、他の攻略者達に声をかけていくことにした。


 それで、他のパーティーとの地図を照らし合わせて、空白の部分がないか探していったのだ。


 そしたら、見事に考えが的中した。


 その空白の部分につながる壁を壊すと、そこに次の層に繋がる階段を発見できたからだ。


 ステラ達は久しぶりに、新しい階層へ向かう事ができるようになった。


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