第9夜 朝のお告げ

朝6時くらいになると、いつも窓辺に、日の出の喜びを歌いに来る小鳥たちがいる。カーテンを閉めているから、どちらさまかはわからぬが。



来た、来てしまった、朝が……。

今宵こそは……。もう飲まぬ。もう酔わぬ。眠れなくても、肝臓にだけは休息を……。





ハッそんな決意、誰がするか。

我が脳よ、シラフで生きれるもんなら生きてみろ。


私は今宵も、酒を手に取る。



いらっしゃい。

狂いたい時はたっぷり狂え、酒が世話をしてくれる。だが、中毒にならぬように。

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不眠の夜を制すには 虎の威を借る正覚坊 @Nirva-na3

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