登場人物紹介 その6

・イレッサ(ハイ・イーブルエルフ、156歳)


緑色のモヒカン頭をしており、眉毛はなく、顔面には蔦をモチーフにした刺青をしている、外見的にかなりアレなハイ・イーブルエルフだが、内面も外見に負けず劣らず異色で、バイセクシャルでオカマ言葉を話す。


しかしこう見えても戦闘能力はかなり高く、様々な魔法を適宜使いこなし、弓の腕前も相当なものである。


一族を殺された恨みから黒装束軍団(符学院)と敵対し、いつの間にやらハイ・イーブルエルフのリーダーにまでなっているところを見ると、実際優秀なのだろう。


嫌われ者種族のくせに、男女問わず果敢にアタックし、ある程度の戦果を挙げているのも驚異的である(セレネースには相手にもされなかったが)。


水虫とインキンタムシ持ちで、更に幼少時に大事なところを蛇に噛まれたトラウマがあったりと、結構設定が盛りだくさんである。


現在密かにミラドール及びシグマートを狙っているが、どうなるかは作者もわからないw



・バイエッタ・イナビル(人間、16歳)


銀鼠色の長い髪の毛をした華奢な少女。フィズリンの妹にしてアルトの姉。亡くなった母親からよく聞かされていたせいか、白亜の建物信奉者となった。


ちなみに姉の方は母親から怪談話をよく聞かされていたせいか、おばけ嫌いになった。


最初ルセフィに対して頑なだったのに、最後ちょっぴり百合っぽくなっているのはご愛嬌。


ちなみにバイエッタもルセフィと同じく糖尿病治療薬なので、そのせいかもしれない(強引な解釈……)。


ルセフィ達が去った後、本物の白亜の建物にも出会うことが出来、現在内服も行なっていると思われる。



・バナン・イナビル(人間、50代)


フィズリン達三姉弟の父親にしてマルトス村の村長だが、所詮名誉職みたいなもので金がない。


貧乏な上、妻を失い、次女が病気で倒れ、長女がメイド修行から帰ってきたと思ったらよくわからない連中と一緒に旅に出て、更には息子まで失踪するなど、不幸のデパートみたいな気の毒なオヤジさんである。


作者的にはいつの日か苦労が報われて欲しいが、現在再登場の予定は特にないw



・アルト・イナビル(人間、13歳)


黒髪のツンツン頭をした目つきの悪い少年。フィズリン達三姉弟の末っ子。疑い深い性格をしており、結果ルセフィのキスをきっかけにコタール症候群を発症してしまう。


吸血鬼の仲間を探して遥々イーケプラ島くんだりまで行ったはいいが、すぐに厄介払いされ、現在は故郷への旅路の途中と思われる。


少年キャラだが、今のところ突っ込みスキルはそれほど高くないw


ところでこういうコタールみたいにファンタジー世界でこそその真価(?)を発揮する病気ってのがたまにありまして、それを上手く作中で使用できたら面白いなー、というのもこの作品の執筆のきっかけの一つです(メデューサのメデューサのようにね)。


そもそも医学用語は神話から名前のつけられたものが非常に多く、エルフやドワーフ、アラクネ、メデューサ、ケイロン、ニンフ、アキレス、モルフェウス、アトロポス等々、ざっと思いつくだけでも元ネタがこんなにあります。


西洋医学のこういう命名センスは大好きですね。



・セディール(バンパイア、年齢不詳)


リリカに仕える中年女性型バンパイア。生前は彼女の乳母だったため、イーケプラ島の血の粛清の際に不死の一族への仲間入りを許された。


リリカを深く愛しており、お小言も言わないため、ロゼレムと並ぶ彼女の大のお気に入りの忠臣である。


現在は城のお掃除を主な仕事としている。


ところでてんかん治療薬であるイーケプラのケプラはエジプト神話の太陽神のケプリ神から来ているそうですよ。


次回の更新は4日後の7月18日の予定です!お楽しみに!

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