登場人物紹介 その5
・本多 千草(人間、40代)
本多の妹。いわゆるシングルマザーで、働きながら女手一つで息子の藤五を育てているが、結構フリーダムで、風邪の息子を本多に押し付けて、京都へ花見に行ってしまうほどである。
あまりの横暴ぶりに本多は時々児相に駆け込みたくなる衝動に駆られるが、子供の時分から妹に頭が上がらなかった模様で、結局未だに言うがままになっている。
上記のように兄に子供を任せていることが多いくせに、兄が変な趣味を息子に吹き込んだのではないかと怒ることもあり、本多にとって、まったくもって厄介な存在である。
ともあれ、本多自身もフリーダムでバツイチのため、似た者兄妹とも言える。
・本多 藤五(人間、7歳)
本多千草の一人息子で、本多の甥っ子。
月足らずで産まれた未熟児だったせいか元来病弱であったが、そのためか、趣味が落語にコンプレックス折り紙と、年齢の割にはいささか偏っている。
特にコンプレックス折り紙の腕前は、かの神谷哲史氏の複雑怪奇な作品をことごとく初見で折ることが出来るほどのそら恐ろしいレベルであり、現在は作成に巨大な折り紙を要し、作品に100万の値がついたと言われる「神竜」に挑戦中であり、母親の頭痛の種となっている。
ちなみに作者が折り紙について語り出すと、優に小説一冊分くらいになってしまうので(実際に書いたことあります。九代目松本◯四郎の偽者が大暴れする話です)これくらいにしておくが、昨今の折り紙本が学術書並みに高額なのは困りものである。
落語の方も、新旧問わず様々なものを貪欲に聞いており、新作落語にまで手を出している。
本多とセレネース以外で異世界の住人と遭遇したことのある、貴重なキャラ。
・カコージン・オーラップ(人間、20代)
シグマートの兄にして、符学院の新人教師。格闘家並みにとても体格が良い。
父親が悪名高いルーンシーカーであった為か、弟とは逆に、父親を反面教師とし、ルーンシーカーを蛇蝎のごとく嫌っている。
護符師としてはあまり出来がよろしくなく、符学院で留年したりもして、天才肌だった弟と比べられる度に砂を噛む思いをし、憎しみを募らせてきた。
更に、若いくせに頭髪がサハラと化し、大枚をはたいてヅラを購入する羽目になるなど、なんというか不幸の塊みたいな人であり、作者の中では北斗四兄弟の、時々存在がなかったことにされる三番目の人のイメージであるw
ただし全くの無能というわけではもちろん無く、苦労しただけあって、父親の得意とした大火の護符を得意とするなど、護符師的な能力は、弟には劣るもそれなりの力量を秘めている。
独り身で彼女もおらず、同僚の高嶺の花(正体は駄メデューサ)に心を奪われたのも、思えば不幸である。
・リントン・ヤーズ(人間、20代)
符学院の若手教師。猫背で背が低い貧相な男。
カコージンよりやや年上だが、実は彼とは子供の頃からの遊び仲間で、よって気軽に呼び捨てにし合う仲だった。
金欠に苦しむカコージンのことを哀れに思い、まだ符学生だった彼を、こっそりイーブルエルフ狩りに付き合わせ、金を恵んでやったこともある。
そもそもイーブルエルフ狩りは、主に符学院の若手教師(男)に押し付けられる汚れ仕事であり、やりたがる人間もあまりいない為、給料に色を付ける方向でやる気を出させていたのだった。
結構口が悪く、自分を便利屋扱いするオダインのことを、こころよく思っていない節がある。
眠りの護符を得意とする。
・オダイン・アイセントレス(人間、20代)
符学院の若手教師三人衆のリーダー的存在。背が高く、柔和な糸目の持ち主。
結構な実力を持つと学生間でも噂されるほどの人物で、性格も穏やかで親切な為、前述の2人とは比較にならないほどの人望を集めていた。
独特な生物系の護符を得意とし、カミナリ鳥や蛇などの護符を駆使して戦う。
ちなみに3人とも独身で、普段は符学院の教員宿舎に住んでいる。
※次回の更新は4日後の6月6日になります。お話は「新月の夜の邂逅(中編)」です!では、また!
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