登場人物紹介 その3

・ウィルソン・エバミール(享年五十代、人間)


グルファスト王国の貴族で爵位は子爵。セイブルとは長年の知己。


吹雪の山荘の切り裂き魔事件の黒幕的な人物(本人死んだけど)。


性格はセイブル以上に穏やかで優しいが、昔は社交界一の愛煙家かつ酒豪だったという一面もある。


もっとも不節制はどうやら父親譲りらしく、父子共々最悪な癌の一つである食道癌にかかってしまった。


一人娘のルセフィを溺愛しており、失踪した妻の分も彼女の相手をしており、今でも同じベッドで眠るほどラブラブファイヤーである。


ちなみに彼の妻はかの伝説の魔女ことビ・シフロールであり、つまり何が言いたいかというと、奥様は魔女だったのです!(爆)



・ダオニール(人狼族、年齢不詳)


一見温厚で優秀な老執事だが、臭いフェチであり、いついかなる時もついクンクンしてしまう癖を持っている。


その正体はかつて山狩りにあって滅ぼされたといわれる人狼族の生き残りであった。


攻撃力は非常に高く、一人で亡霊騎士数十体を破壊するほどである。


また、毛皮の防御力も高く、小型の刃物などでは傷をつけることすら出来ない。


しかし良い匂いの女性には弱く、現在のところルセフィにメロメロになって仕えている様子である。


風呂好きで、好物はカミナリ鳥の丸焼き。



・フィズリン・イナビル(人間、三十代)


バルトレックス家に仕えるメイドである。幽霊が大の苦手であるが、克服したいとは常々思っている。


臭いフェチの上司のことを邪険にしながらも密かに慕っているが、その思いが通じる時があるのかどうかは作者にもわからない。


実はこの人も被害者候補であったが、「貴重なメイドキャラを殺すなんてもったいない!」とドラクエ的神の声が聞こえたため、結局命拾いした。


本当にプロットなんて作ってもコロコロ変わっちゃいますよね……。



・アカルボース(穴兎族、年齢不詳)


ラボナール平原出身の穴兎族の戦士。故郷を出て修行の旅をしていたが、帰ってきてフシジンレオに一戦挑むもボロクソにされ、長の娘のリルピピリンに看病されるうちに恋仲になって孕ませるという、結構クズ野郎なやつ。


もっともマンティコアと戦う度胸のある男と言えるかもしれないが、単なる無鉄砲かもしれない。


現在嫁や息子とともにギャバロンの森周辺で暮らしており、子育てとクローバー採集に明け暮れている。


種族的特徴として耳が良く、様々な情報収集が得意である。



・リルピピリン(穴兎族、年齢不詳)


ラボナール平原出身の穴兎族の長の一人娘。世間知らずのためアカルボースの魔の手にかかり、出来ちゃった結婚してしまい親元を離れ、更に肺塞栓を患う結構不憫な兎さん。


しかもエロ猫ジジイの策略にハマり、弾性ストッキングを装着する羽目になるが、そのため旦那がかえって興奮し、服装フェチという性癖に目覚めつつあるw


しかも兎耳と相まって、新たなファッションブームをユーパン大陸にもたらしつつある。


ところで兎はほとんど鳴かないけれど夜中に急にジャンプしたりするので飼っているとよく起こされるので要注意です。



・ダイドロネル(穴兎族、ゼロ歳)


アカルボースとリルピピリンの間に生まれた息子。


ちなみに彼の名前のダイドロネルは、伝説の穴兎族の戦士で、空を飛びたいと思ってドラゴンたちを空中に並ばせてその背中をジャンプしたという逸話があるそうな…。



・エリザス(人間→メデューサ、年齢不詳)


符学院の講師をしていた金髪美人だが、その正体は大酒飲みのウワバミならぬメデューサだった。


元はインヴェガ帝国の貴族の娘だったが、生来の酒好きが祟って大チョンボをやらかしたため、泣く子も黙る魔獣創造施設に二人の姉共々送り込まれ、メデューサに改造される。


護符師としての腕前も高いが、身体能力的には一般人と変わらず、失敗も多いダメデューサ。


現在魔竜と化した上の姉を探して旅をしているものと思われる。


彼女を思いついたのは、「腹にメデューサのあるメデューサがいたら面白いな〜」という、半ばネタ状態の思いつきからだったが、危うく下ネタとともにネタ帳に埋もれるところだったのを、蛇の内視鏡治療というネタを閃いたため救出されたw


結構こういうアイデアって後々役に立ったりするので皆さんも頭のゴミ箱にポイせず貯めておいた方がいいですよ。


(明日からはまたもやマンティコア爺さん一行のお話です!)

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