第15話 貴方の明日

凉子は目が覚めた。

そこは病室だった。

横には後輩の岡村が手を握りながら眠っていた。

2週間も眠っていた体を無理やり起こしてベッドから降りた。


歩くのもままならず立つのでやっとだったが

凉子には行かなければ行けない場所があった。


川沿いの公園の大きな桜の木のところへ向かっていた。

公園につく頃には歩けなくなり

這うように向かう

凉子「くっ…」


そうして大きな桜の木の下を手で掘る

傷だらけの足と手、構わず掘ったなにか固いものに当たった。

あの時埋めたタイムカプセルだ

凉子「あきらの明日を見つけた」


中を開けてあきらの手紙をよむ

"凉子へ

俺はお前が好きだ!出来れば結婚したいだが

叶わなかったらお前は幸せになってくれ誰よりもお前の幸せを願う

                  あきら"


涙が溢れた。

凉子「うっうっ」涙が止まらない


そこに凉子を探しに麻子と隼人と岡村が来た。

まず、凉子は、麻子と隼人の姿を見て

凉子「隼人…麻子…思い出したよ2人のこともあきらのこともここで最後にみんなでタイムカプセルを埋めてこれが入ってた」

そう言うと凉子は3人に手紙を見せた。


隼人に促され岡村が凉子の元へ行き

凉子を抱き抱えた。

岡村「先輩!これからは、俺が守りますから一旦、病院に戻りましょ!」


そして岡村は桜の木に向かって

岡村「これからは凉子さんは俺が守るっすけどいいですよねあきらさん!世界で1番大切にしますんで!」と話した。

凉子「岡村くん…ありがとう」

凉子は疲れて眠ってしまった。

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