第28話 【詩】閉じ開く

 世界のどこかで


 だれかの人生の幕が閉じ


 世界のどこかで


 だれかの人生がスタートをきる


 魂はめぐる


 なくした肉体を再び得て


 今度はどんな学びを得るのだろう?

 

 どんなにあがいても


 過去は変えられない


 どんなにあがいても


 相手の心は変わらない


 変わるとするなら


 それは己が納得してのことだろう


 父の罪 祖父の罪


 それを 子が孫が 


 継いでいかねばならぬのか


 力をふるえば 泣くものが生まれる


 力あるものよ


 それをふるう前に 立ち止まり

 

 拳をおろした先に生まれるものを


 想像してみて?


 あなたは


 それをどう受け止めるだろうか?

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