二章
1
水は地下を流れていてぱっと見は灰白色の角の丸い石がゴロゴロと転がっているだけの場所だ。
でも、ひとたび大雨が降れば本流の
六月のこの時期、蛇尾川が水が流れていない水無川でいられる時間は少ない。
梅雨の時期だからというのもあるけど、もう一つ。今日の目的である龍に関わる理由があるのだ。
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