第14話 潜入
彼は従業員が通りかかった瞬間に、「今です」と合図した。と、同時に2人は従業員に飛びかかった。
「うわなんだお前ら!!!!!!」
「喰らえ!!!!!!」
『
高島は手を勢いよく前に突き出す。すると従業員の1人が吹っ飛んでいった。
「風圧ですね!カッコいい!!!!!!」
耕大ももう1人に向かって蹴る。
やがて従業員2人は気絶した。
「やりました!こいつらの服を奪いましょう」
「えぇ⁉︎」
「まずは1回中の様子を確認するつもりです。流石に何も知らずに2人で抗議するのは無茶ですからね」
「なるほど」
2人は作業着に着替えた。
「子供だけど大丈夫ですかね」
「大丈夫。おそらく中にあなたのお友達がいます」
2人は工場の扉を開けた。中は薄暗いロビーで、左右に2つ廊下がある。その上には業務内容などが記載されていた。
「どこに行けばいいんだろう」
「ちょっと待ってください。………この第3作業場へ向かえばよさそうですよ」
「なんでわかったんだ……」
「作業着の中にメモがありました。おそらく高島さんの作業着にもあります」
科学者だからなのか知らないが、観察力がある。
「じゃあ早速行きましょう!!!!!!」
「それにしても、なんで耕大さんは僕を選んだんですか?」
「そうですね。いろんな家に電話かけて繋がったのが高島さんだったんですよ。アクシスのダレニモデンワっていう商品は、誰にでも電話できるらしいんですよね」
「だからだったのか………」
「お、ここが第3作業場?っぽさそうですね」
大広間に大量のベルトコンベアと人がいた。人々は1列に並び、ベルトコンベアから流れてくる部品を、まるでロボットのように叩いたり
2人は作業場の上の廊下から見ていた。
「どうやら地下にあるらしいですね」
「まあ元々ここ公園ですから。あんまり広くはできないですしね」
話し合っていると、奥からスタッフが来た。
「おいお前らなにサボっている。早く仕事しろ!」
「え⁉︎いや、私たちh」
「いいから早く!!!!!!」
しぶしぶと作業場に来た2人は、ベルトコンベアの前に来た。
「えっとお、これをこれに嵌めればいいのか?」
高島は困惑しながらも、周りのスタッフと同じように部品を嵌めた。
「食事の時間だ!!!!!!」
数時間が経過して、ようやく食事だ。高島はもうずっと嵌めて叩いてを繰り返したため、腕に激痛が常に走っている。1日も経ってないのにも関わらず、もう筋肉痛が起こっている。
「ふう、やっとd」
「おいなに手を止めている。早くやれよ」
「え⁉︎でも食事って」
「仕事しながら食事!
すると天井から昼ごはんを持ったアームが降りてきた。
「こいつがお前の付き添い。パラッパラーさんだ。ご挨拶は?」
よく見ると、アームの側面にParappalaと書かれていた。
「(マジじゃん)こんにちは。今日はいい天気ですねぇ(排気ガスで曇ってるけど)」
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