お妃さまと献身

 お妃さま お妃さま。


 私の心を常に惹きつけるお妃さま。


 少女の日々との別れを強制され、それを気丈にも受け入れる決意をなさったお妃さま。


 我が祖国は王権なれば、あなたのお役目は清らかなる御子を連れてきてくださることで、毎夜おつとめに向かうあなたの手を握る誉れは何物にも代えがたきこと。


 お妃さま お妃さま。


 夢と希望と愛の日々を信じて我が祖国の大地に飛び込んだお妃さま。


 あなたの大きなお役目は、最早我が祖国に響かぬのです。

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