お妃さまと我が祖国

 お妃さま お妃さま。


 私の瞳に輝きを下さるお妃さま。


 宮中での暮らしを始めたばかりとは思えないほど雅な空間に馴染むお妃さま。


 我が祖国の文化を熱心に学んですぐに身につけるあなたに、私の他の側仕えも深い敬意を覚えたものです。


 お妃さま お妃さま。


 あなたは私がお仕えするにふさわしいただひとりの御方。


 この世に生まれ落ちたその瞬間から姫さまだったあなたこそが、何世紀も栄えた我が祖国の最期を彩るにふさわしい御方。

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