第百六話 話し合い
「今日はどうしょっか?もう少しここで噂の出どころ聞いてから、移動場所も同時進行で決めていく感じでいいかな?」
「俺はそれでいいと思うよ。けど、ミロナンから出るなら、クリスさんたちにも挨拶はしとかないとな」
「まぁ、そう言うことは目的地が決まった後でいいじゃないですか。私たちはもう魔王討伐のために急ぐ必要も無くなったんですし」
「僕、悪いことしないよ!」
天照様とウンディーネ様と話した次の日。俺たちはこれからどうするかをみんなで話し合っていた。ちなみにアイリスとアテナはまだお休み中だ。アイリスは起こしても邪魔するだけだし、アテナは同室のメアナが起こすのが、気が引けたそう。前起こしてたと思うけど、明確に用事があるのと無いのとでは全然違うらしい。
メアナも結構アテナに迷惑をかけられているはずだけど、まだアテナに対して、女神様意識があるのが不思議に思う。まぁ、それもいつかは無くなるんだろうなって俺は心のどこかでそう思うのだった。
「護くん、話聞いてる?」
俺が途中から話を聞いてないことを察知し、めざとく声をかけてくる結笑。
「ごめん、真央が返事してから聞いてなかった。で、どうなったの?」
俺は謝ってから、話し合いがどうなっているのかを聞く。ちゃんと謝って話を進めることであとグサれしにくくなる事を俺は旅の中で学んでいる。
「えっと、もうちょっとミロナンで噂の調査とか準備してから、目的地決めて出発しようって話になったよ」
「一応、ミロナンの王様方にも挨拶に伺わないと行けない気もしますし、、、。まぁ、行くかは気分と時間次第ですけど」
メアナの行けたら行くみたいな考えに少し面白いなと思う。王城なんて気軽に行って、はい終わりみたいなのじゃあ無いだろうし、そう考えるとそんな考えになるのもおかしくないのかな。
「で、今日はこれからギルドの依頼やってから、噂の出どころ調査に行こうと思うんだけど、護くんも一緒に行く?」
「俺はアイリスとアテナ起こして、そのまま真央とみんなで噂の調査に行く事にする。ギルノの依頼押し付ける感じになるけど大丈夫かな?」
俺たちの収入源は、ほとんど各地のギルドの依頼達成料からきている。だから、ギルドの依頼は受けれる時にちゃんと受けといたほうがいいのだ。流石に今すぐに困るってほどでは無いが、何にしろ安心はできない。
「わかった。大丈夫だよ。こっちはメアナと一緒に行ってくるね。帰ってきたら私たちも噂調査しながら護くんたちも探してみるよ」
「ありがとう。気をつけてね。一応晩御飯までにはお互い宿に戻るようにしとこう」
俺たちの今日やる事が決まったので、みんな行動を開始したのだった。
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