第五十一話 旅の準備
「はぁ〜、いっぱい話したね!」
俺はあの後、小一時間ほど空気に徹していたがそれもようやく終わりを告げる。結笑さんの雰囲気も戻り、天照様は体から抜けたらしい。途中参加だった、ウンディーネ様も、体から抜けたらしい。部屋の中は最初きた時と同じ状態だ。
どうやら、結笑さんは天照様が話できることも、している事も見えているらしく、今もお茶で喉を潤している。天照様も結構飲んでたけど、そんなに飲んで、トイレ行きたくならないのかな?
そんな、疑問の念を送るが本人はけろっとしているので、なんの問題もないんだろう。
出会った時は、昼時だったはずなのに今は、ギルドの依頼を終えて帰ってきている冒険者もいるような時間になっている。
そこで、俺は武器が壊れてしまっていた事を思い出した。ジャイアントベアの時にやってしまって、そのままにしている。
今は、アテナさんもいるし、アイリスも戦ってくれると言うので必要になるものが多い。だから、俺たちは今日はギルドの依頼をやめて武器を買いに行く事にする。
「じゃあ、今日はありがとうございました。また、後のことが決まったら連絡ください。さよなら」
俺は結笑さんとメアナ様に挨拶して帰ろうとする。すると、突然何かに引っ張られたので、立ち止まると結笑さんが俺の服を掴んでいた。
「私たちも、ついて行って良いですか?」
そして、元気にそう言ったのだ。俺はどこに行くかは言ってないので、ただ単についてきたいだけなのだろう。ちらっと、メアナさんを見ても頷いてるし、断る理由もない。
「良いよ。これから、俺たちは武器屋に行こうと思ってるけど、結笑さんやメアナ様は行きたい所とかあります?」
「護さん、そのメアナ様って言うのをやめていただけるとありがたいです。これまで通り、メナで大丈夫なので」
「でも、王女様ですし」
「じゃあ、王女様がこんなところにいるってバレたら大変ですね」
そんな食い下がり方をされれば、俺は引くしかない。結笑さん達は特にないと言うので、俺たちは武器屋に行く事になった。
武器屋に着くと、俺は愛用の戦斧を探す。本当はもっと剣とか魔法の杖とかが良かったのだか、結局のところ力で振り回すのが1番だと気づいたのだ。
今ではそれなりに使えるぐらいまで成長したので、他の武器では違和感があるぐらいだ。
結笑さんは剣、メナさんは剣と杖を見ている。俺は気になっていたアテナの方を見てみると、そこには鉄の塊がいた。
「アテナさん、何してるんですか?」
「良い鎧と兜があるなぁと、思って着てみたんです。でも、動けなくなってしまって助けてくれませんか?」
鉄の塊の中にハマったアテナさんを、俺は頑張って引き抜くのだった。
引き抜き終わり周りを見ると、みんな選び終わったようだ。そして、用も済んだし宿に帰ろうとした時だった。
「待って、護くん!」
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