第538話 爆誕・友情2000万パワーズ!

「ステフ様って朝食はまだですよね?良ければリクエストを聞きますよ。ケーニッヒさんも食べたい料理があれば遠慮無くどうぞ」


「やったぁー♪実を言うとセルジオや他の料理人が二日酔いでダウンしててさ、あの状態で料理を作らせるのは危険だなぁって考えてた所だよ」


「あらら、まぁ二日酔いの原因は俺が提供した酒ですからね、何が食べたいですか?」


「う~んとねぇ、、、元気が出る料理が良い♪」


「元気ですか、、これはまた範囲の広いリクエストだなぁ。ケーニッヒさんはどうですか?」


「ナガクラ様からの厚意を無駄にする訳にもいきませんし、せっかくですからマヨネーズを使った料理をリクエストします。」



元気が出てマヨネーズを使った朝食に相応しい料理となると、、、アレだな♪



まず用意しますのは4枚切り食パン


食パンにバターを塗ってから、コーンとベーコンをお好みで山盛り乗せて


マヨネーズを食パン全体に、ダァーーーッとカロリーなんて気にせず豪快にかけたら、オーブントースターにGO!


マヨネーズがグツグツして来たらOK♪


仕上げにお好みで粗挽き黒コショウをかければ


『魅惑のコーンマヨネーズパン』の完成♪


今回はお詫びも込めての朝食だから、スキルの「店」でドリンクも購入しよう。


ステフ様には『ストロベリーフラペチーノ』


ケーニッヒさんには『ほうじ茶ラテ』にしよう♪


どちらのドリンクも某有名コーヒー店で見た事あるようなドリンクだけど、こっちの世界にそのコーヒー店は存在しないから何も問題無し!



「ステフ様、ケーニッヒさんお待たせしました。」


「おおっ!凄く美味しそうなパンだけど、、、赤い色のドリンクのインパクトが凄いね!」



コーヒーとミルクを混ぜて、ストロベリーソースとホイップクリームをトッピングした『ストロベリーフラペチーノ』


俺的にはストロベリーフラペチーノはドリンクじゃなくて、もはや『パフェ』という認識だ。


こんな物をドリンクとして飲んだら胸焼けしそうなんだけど、基礎代謝量が多そうなステフ様なら問題無いだろう。



「ストロベリーフラペチーノという名前のドリンクなんですけどね、凄く甘いのでそこは気をつけて下さい。

ケーニッヒさんに出したほうじ茶ラテは、ほどほどの甘さですね。」


「いただきまーす。ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ」



おおっ?!


ステフ様が喉を鳴らしながらストロベリーフラペチーノを一気に飲んでいる!



「えっと、一気に飲むものじゃないんですけど、ステフ様大丈夫ですか?」


「ぷはぁっ!これは甘くて美味しいね♪」



鼻の下にホイップクリームのヒゲを作りながらもステフ様は御満悦だな(笑)



「こちらのほうじ茶ラテは甘さと茶の香りのバランスが絶妙ですね♪

王都の馬鹿な文官共を相手にする時などのエネルギー補給に最適かと思います。」



おーい、ケーニッヒさーん


王都の文官を、そんなにはっきり馬鹿って言わないでぇー(汗)


馬鹿の相手はマジで疲れるから、糖分の過剰摂取をしたい気持ちは分からなくもないけどさ。



「2人ともパンの方はどうですか?今回はあえてマヨネーズ多めにしてみたんですけど」


「ほいふぃいよ、ながくふぁくん♪」



あっ、はい。


美味しいって事ですね。


だからステフ様はコーンマヨネーズパンを口いっぱいに詰め込んでモグモグしてると



「ケーニッヒさんはどうですか?」


「マヨネーズの美味しさと背徳感のバランスが良いですね♪」



ふふっ


さすがケーニッヒさん、初手でマヨネーズの本質を突いて来たか。


マヨネーズは大量にかけるほど美味しいけど、カロリーが気になる背徳感の塊のような食べ物だからなぁ


美味しさとカロリーのせめぎ合いがマヨネーズを更に美味しくすると言っても過言では無い!



「ナガクラ様は朝食を食べたらキャラバンシティに帰られるのですか?」


「無線で連絡出来るとはいえ、あまりゆっくりしてるとアストレア様や他のみんなも心配しますから」


「そうですね、今回は本当に助かりました。改めて御礼申し上げます。」


「いえいえ、困った時には俺の方も助けて貰わないと行けませんし、ステフ様は俺の心の友ですからね。放ってはおけませんよ!」


「ナッ、ナガクラ君!私だってナガクラ君がピンチの時は絶対に助けに行くから!」


「頼りにしてまっせ、親友!」


「おうよ♪」



ガシッ!


俺とステフ様が互いの手と手をしっかりと握り合ったこの瞬間、俺とステフ様の友情は2000万パワーを越えたのであった。






つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る