第536話 宴会となんやかんや
さてと
急遽中庭で開かれた宴会も、皆さんホロ酔いになってるせいか少し落ち着いてきて、まったりとトークタイムとなっている。
ヨウコさんは油揚げと厚揚げについて、何故かセルジオのとっつぁんと熱く語り合っている。
まぁ2人とも料理については並々ならぬ情熱を持っているから、存分に語り合って欲しい。
ニィナもいつの間にか顔見知りのメイドさんや、守備隊所属の女性達と一緒に楽しそうにお酒を飲んでいる。
こうやって宴会をした時に毎回思う事だけど、ニィナって案外社交的な性格なのかもしれない。
いつの間にか知り合いを見付けて楽しくお酒を飲んでるんだもの。今も楽しそうにグビグビ梅酒のソーダ割りを飲んでるし、、、むむっ?
1、2、3、、4、、、既に空になった梅酒の紙パックがあんなに、、、(汗)
「あっ!旦那様、ちょっとこちらに」
ニィナと目が合った途端に手招きで呼ばれてしまった。
女子会のような席に俺が行っても邪魔にしかならない気がするんだけど、何の用だ?
「はい!なんでしょう?」
「ジュリアさんが隊長に昇進されましたので、御祝いの品を私達、ふっ、、ふう、、夫婦で贈りたいのですが(照)」
ジュリアさんといえば、ガーデンシティ守備隊の副隊長をしていた女性だけど、、、
おおっ!
今日のジュリアさんは私服なのかシャツとハーフパンツという、シンプルかつラフな格好をしているから全然気付かなかったよ。
「ジュリアさん、昇進おめでとうございます。」
「ありがとうございます。ナガクラ様もニィナさんも、結婚おめでとうございます。」
「ありがとうございます。ジュリアさんは以前から隊長っぽかったですから、もっと早くても良かったくらいですよ」
「隊長になるには経験も必要ですから。それに今回の昇進は守備隊の第2部隊が作られた事による異例の昇進なんです。」
「じゃあ第2部隊の隊長にジュリアさんが就任するんですね♪」
「旦那様、ジュリアさんは第1部隊の隊長さんなんですよ♪」
「へぇー、、、あれ?守備隊の隊長って魔眼を持ってるケトゥス君だったよね?普通はケトゥス君が第1部隊長じゃないの?」
「えーっと、ケトゥス隊長はあれから色々ありまして、第2部隊長として新入隊員と一緒に基礎訓練に参加してます。」
あちゃ~
前回来た時にケトゥス君はステフ様を怒らせちゃってたからなぁ、事実上の降格人事ってやつだろう。
まっ、ジュリアさんの話を聞く限りケトゥス君も元気そうだから、次に会う時を楽しみにして
そんな事よりもジュリアさんの昇進祝いだよ!
贈り物に関しては、酒・菓子・美容品・武器等々、何でもあると言っても過言ではないくらい持っている。
だからこそ、ジュリアさんに1番喜ばれる物を選ぶのが難しい。
こんな時は奥さんに相談しよう!
「ニィナさーん、ちょっとこっちに来て貰える?」
「昇進祝いの贈り物が決まったの?」
「その事で相談があるので耳をこっちに」
「うん」
「贈り物はゴニョゴニョと、ゴニョゴニョゴニョゴニョとか、ゴニョゴニョを贈るのはどうかな?」
「ふふっ、それならジュリアさんも喜んでくれると思うわ♪」
奥さんからもOKを貰えたし、さっそくスキルの「店」で必要な物をポチッと購入!
「ジュリアさん改めて昇進おめでとうございます。俺とニィナから祝いの品です。どうぞ受け取って下さい。」
「わざわざお祝いして頂くような事でも無いんですけど、お二人の気持ちは凄く嬉しいので、素直に受け取らせて頂きます。」
「自分で贈っておいて言うのもどうかと思いますけど、凄く品質の良い物なので早く箱を開けて下さい。」
「では遠慮無く、パカッと、、、あっ!ニィナさんとお揃いの警棒だ♪」
俺がプレゼントしたのはニィナとお揃いの伸縮型の特殊警棒だ。縮めておけばコンパクトになるから、守備隊の仕事の時に持っていても邪魔にはならないだろう。
「ねぇジュリア、そっちの箱も早く開けなさいよ」
「はいはい、急かさなくても開けるわよ、パカッと、、」
「「「「わぁっ♪」」」」
ふっふっふっ
ジュリアさんも守備隊に所属している女性隊員さん達も凄く驚いている♪
特殊警棒と一緒に渡したもう1つの箱の中身は、デパ地下で売っていそうな高級感のある『ワッフルケーキ』の詰め合わせだ。
チョコ・ティラミス・ストロベリー・メープル・カスタード・抹茶・ラムレーズンバター・あずき
ワッフルに挟んであるクリームが色鮮やかで見た目も楽しい1箱になっている♪
8種類16個入りで9400円。
昇進祝いの贈り物としては、、、少し奮発し過ぎた感じがあるような、ないような。
どうせmpを対価に購入した物だし、ジュリアさんも喜んでいるから気にする事では無い!
楽しい宴会はまだまだこれからだぜ♪
つづく。
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