第532話 ミルメーク
ゴキュッ、ゴキュッ、ゴキュッ、、ぷはぁっ♪
風呂上がりの火照った体に、キンキンに冷えたコーヒー牛乳が最高過ぎる!
と言っても、今飲んだのはコーヒー味のミルメークを入れて作ったコーヒー牛乳だ。
残念ながら俺の通っていた学校でミルメークは出た事が無いから、懐かしさは皆無だけど
スキルの「店」で見つけて、これが噂のミルメークか!って思わず箱買いしちゃったよ。
『コーヒー・ココア・イチゴ・キャラメル・バナナ・抹茶きなこ・メロン・紅茶』
ミルメークってコーヒー・ココア・イチゴ味の3種類だけと勝手に思ってたけど、こんなに種類があるんだな。
「ナガクラ様、このココア味のミルク凄く美味しいです♪」
「私が飲んだ抹茶きなこも美味しいよ~♪」
「ミルクは苦手だけどこれなら飲める!さっそくミルメーク購入の予算を確保しないと!」
ふふっ
ミルメークを混ぜた牛乳はメイドの皆さんにも好評のようだ。
風呂から出て脱衣所に行くと、俺は体さえ拭けば特にする事が無いからさっさと部屋に戻っても良かったんだけど
メイドさん達は髪の毛を乾かすのが大変そうだったから、火と風魔法を合わせた温風で髪の毛を乾かすのを手伝うついでに、ミルメークと瓶牛乳を配って皆で飲んでいるという訳だ。
更に言うと
皆さん池田屋商会で販売している下着を着てくれているから、直接着心地を聞けるチャンス!
だからこれは立派なお仕事なんです。
全裸よりも下着姿の方が遠慮せず見られるから、とかも全く無い!
素敵な女性はいつだってじっくり眺めていたいのは否定しないけれど、皆さんの髪の毛を乾かしていると自然と視界に入るしで
これは池田屋商会会長として、とても重要なお仕事なのです。
「皆さん池田屋商会で販売している下着を着てるみたいですけど、着心地はどうですか?」
「「「「「最高です!」」」」」
わぁおっ!
皆さんそんなに気合いを入れて返事をしなくても大丈夫ですよー(汗)
「他にも不満に思う事とか、改善して欲し事があれば教えて下さい。」
「不満ですか?そうですねぇ、、、少し値段が高い事でしょうか。
下着の品質を考えればありえないほどの低価格ではありますが、定期的に買い替えるとなると躊躇してしまう時がありますね。」
なるほどなぁ
ブラジャーもショーツも買い替えのタイミングは約3ヶ月、100回程度の使用が目安らしい。
池田屋商会で一般販売している下着は上下セットで銀貨1枚~大銀貨1枚程度の価格だけど、3ヶ月毎に買うとなると安くは無いよな。
バルゴ王国だと、平民なら1日の稼ぎが銀貨3枚(約3000円)あれば立派と言われているから、躊躇するのも致し方無い。
だがしかし
神が与えたもうた世界の宝である女性の胸を綺麗に保つ為に、ブラジャーの正しい着用方法や下着の買い替えのタイミングはきちんと説明しているし
皆さんの美意識を高める為に、胸やお尻を中心に体を美しく保つ方法を書いたパンフレットの配付もしている。
その成果もあって、今ここに居るメイドの皆さんは定期的に下着を買い替えてくれているのだろう。
俺が下着をプレゼントするのは容易いけど、出来れば持続可能な方法が望ましい。
となると皆さんの給金を上げるのが1番だから、結局のところアリエス辺境伯領の更なる発展しかないか
俺が出来るのは池田屋商会の支店を出す事だろう。
支店第1号はピスケス伯爵領と決めているから、2号店をこっちに、、、
いや、2号店はサウスビーチにしないとソレイユ様に何を言われるか分からん!
じゃあ3号店を出すのかって問われると、店長どーすんの?
副店長は?
店舗は?土地は?仕入れは?
元世界では自分で店を持つとか1度も考えた事も無い俺が、いきなり支店出すとか無理ぃー(泣)
むにっ
ん?
むにむに、むにむに
右手にとっても柔らかい何かが押し付けられているのだが、これは何だ?
「ナガクラ様、何か悩まれているようですけど、そういう時は私の胸をお使い下さい。多少は御役に立てるかと」
あのねメイドさん、役には立ってるのよ、色んな意味で、立つ役にはなっているんだけれどね(照)
そーゆー事じゃない!
こういうのは部屋で2人きりの時にお願いします、、、ってそれもちがーう!
はぁ、、はぁ、、、(汗)
うん、メイドさんの柔らかい胸のお陰で冷静になってきたよ
アリエス辺境伯領発展の為には頼れる人材が必要だ。
キーパーソンとなる人物、それは、、、
つづく。
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