第531話 いつもの展開です。
シュルッ、シュルシュルシュル、シュルッ、シュルシュル
うーむ
困った、とても困った(汗)
今日は朝から駐屯地まで食糧を運び、ダンジョン攻略までして帰って来たから、今の俺はとても汗臭い
だから屋敷の風呂に入って早く汗を流したいだけなのに
どうして俺は脱衣所で裸のメイドさんに囲まれなければならないのだろうか?
現在進行形で服を脱いでいるメイドさんも居るから、俺を囲む人数はまだまだ増える。
皆さん張りのある綺麗な肌と健康的な体をしているから、全く飽きる事無くいつまでだって見て居られる♪
だがしかし
お陰で俺のアレが超元気で動けないんですけど(恥)
「さあさあナガクラ様、お風呂へどうぞ。
我々メイド一同、心を込めてナガクラ様の御体を綺麗にさせて頂きます♪」
「いや、あの、今はちょっと(汗)」
「ニィナ様からは『旦那様を頼みます。』との御言葉を頂いておりますので、心配無用で御座います。」
それは本当に心配無用なのだろうか?
ニィナと結婚して夫婦になったとはいえ、メリルが充分に成長するまでは夫婦のアレやコレやはしない事になっているから
そういう事を配慮してくれるのは助かる反面、とても恥ずかしいです。
そしてメイドさん達が積極的な理由は俺のせいもあるんだろうなぁ。
アリエス辺境伯家に仕えている皆さんには、ステフ様を支えて貰わないと行けないから、モチベーションを上げる為に『温水洗浄付き個室トイレ』と『シャワールーム』を設置したんだ。
どちらもスキルの「店」で見付けた新商品で、1個100mpというお手頃価格だったからとりあえず100個ほど購入しておいた。
トイレに関しては便器だけじゃなくて、個室ごと売っていて、久々に運営様の配慮が感じられる素敵商品だった♪
シャワールームもトイレも屋敷の中に複数個設置するのは当然として、屋敷の外を警備する人達の要望で、中庭と敷地の隅にもシャワールームとトイレを設置しておいた。
夜間の警備担当の時に、深夜に屋敷のトイレを使うのはやはり気を使うらしく、トイレを設置したら泣いて喜ばれたよ。
むにっ、むにゅ、ふにっ
あっ?!
裸のメイドさん達に右腕と左腕、さらには背中に柔らかい物を押し付けられてしまっている
こっ、これは、、、
「ではナガクラ様、参りましょう♪」
「ちょっ、せめてタオルを!腰にタオルをさぁーせぇーてぇー(恥)」
ちゃぽーん
あ゛ぁ゛~、ええ気持ちやぁ~♪
お湯の温度は少し低めだけど、リラックスしてゆっくり湯に浸かるにはちょうど良い。
結局メイドさん達によって体を隅々まで洗われてしまったけれど、お陰で心も体もスッキリしゃっきり気分爽快で御座います。
ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん
むむっ!
3人のメイドさんが俺を囲むように浴槽に入って来た。
ここはお風呂、当然ながら俺も一緒に居るメイドさん達も全員全裸だ。
だから目のやり場にとても困る。
右を見るとお椀型の胸のスリムなメイドさん、左側にはお皿型の胸の小柄なメイドさん、正面にはつり鐘型の胸で長身のメイドさんが居る
それぞれ個性があって、どのメイドさんのお胸も素敵だ♪
右良し!左良し!正面良し!
三方良しのパーフェクトフォーメーション♪
他にも体を洗っている最中のメイドさん達が居て、皆さんそれぞれ素敵な胸やお尻をしていらっしゃる
誰が1番良いとかはなく、みんな違ってみんな良い♪
「うふふっ、どうやらナガクラ様にはお風呂を堪能して頂けたようで安心致しました。」
「私はナガクラ様のトイレの無い生活には戻れません!」
「喜んで貰えたなら良かったです。ちなみに皆さん裸を見られる事に抵抗は無いのでしょうか?」
「見られて困る体はしておりませんので、あまり考えた事はありませんね。
我々の裸がトイレを設置して頂いたお礼になるなら、存分に見て下さいね♪」
アハハハ
もう乾いた笑いしか出ないよ。
とは言え
ちゃんと相手を見て会話をしないと失礼になるから、俺は真摯に真剣に全力で皆さんの事を見るけどな!
「あの、私はまだナガクラ様の設置したトイレを使ってないんですけど、そんなに良い物なのですか?
トイレの数が増えた事に関しては勿論とても感謝していますけど、無いと生きていけないと言うのは大袈裟だと思います。」
「実際に使わないとナガクラ様のトイレの良さは分からないでしょうね。まず、便座が温かい」
「確かに太ももの裏に便座がペタッと付いた時の冷たさは辛いですね、それが冬なら声が出ないように予め気合いを入れます。」
「ええ、私もそうよ。でもナガクラ様のトイレは便座そのものが温かくなるけれど、モコモコの便座カバーまで付いているのよ!」
「便座カバーですって?!まっ、まさか便座にカバーだなんて、完全に盲点だったわ(悲)」
俺を囲むようにして一緒に風呂に入っている3人の全裸の女性が、トイレについて熱く語っているのだけど
『ナガクラ様のトイレ』と言うのはちょっと止めて欲しい。
俺はトイレメーカーの社長では無いのだから。
「便座でそんなに驚いていては駄目よ。ナガクラ様のトイレは用を足した後に温水で洗浄してくれるのよ!」
「温水で洗浄?綺麗好きな妖精が宿っているのかしら?」
「後で試すと良いわ。絶対に驚くから♪」
「そうするわ、でもその前に」
ふにっ
むむっ?!
俺の設置したトイレを使った事が無いと言うメイドさんが、俺の腕に胸を押し付けて来た。
これはあまりよろしくない流れの予感がするぅー(汗)
「えっと、どうしました?」
「もしお風呂上がりに時間があるのでしたら、私にトイレの使い方を手取り足取り実践しながら教えて頂けると大変助かるのですけど、駄目でしょうか?」
ぐはぁっ!
裸に自信があるから誰かに見られても問題無い、という感覚は百歩譲って理解出来る。
だがしかし
トイレはあかんやろ!
他人にトイレを見られるってなんかこう、、、とにかくあきませんやん!
「トイレはボタンを押せば良いだけなので、俺が教えるまでも無いかなと。実際に他の皆さんは簡単な説明だけで使ってますし」
「私、不器用なんです。」
「、、、え?」
「私、不器用なんです!手取り足取り教えて頂かないとトイレを壊してしまうかもしれません!」
うん、全然話を聞いてくれて無い
これ絶対にあかんやつぅー!
「ちょっと貴女達、ナガクラ様が困ってるじゃない、独占は止めなさいよね!」
むむっ?!
援軍や!
援軍が来た♪
この世界に来てから何度もピンチがあったけど、援軍なんて来た事が無かった。
だがしかし、初めて援軍が来たぁー!
何処の誰かは知らないけれど、ありがと、、、う゛っ(汗)
援軍を確認しようと振り返るとそこには、、、
浴槽に居る3人のメイドさんを睨む、仁王立ちした全裸の女性集団が居た。
彼女達はさっきまで体を洗っていた人達で、全員仁王立ちをしているから色々と丸見えです(照)
ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん
あぁ~、俺を囲む全裸の女性が3人から10人になりました。
皆さん獲物を狙うハンターの目をしていらっしゃいますから、俺はしばらくお風呂から出られそうにない事を理解致しました。
きっともう誰も助けには来ないだろうから、俺は心の中でいつものセリフを叫ぶ事にする。
誰か助けてぇーーーーーー(泣)
つづく。
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