第494話 胸濡らし地固まる
アストレア様とアルテミスさんの『おかあさん』問題も無事に解決し、我が家に平和が戻った♪
ただなぁ
綺麗な花畑を見たショックでアルテミスさんが幼児退行してしまったのは誤算だった。
まぁ今は無事に幼児から大人のアルテミスさんに戻って来たから良いんだけど、幼児退行している時の記憶は残ったままだったらしく
恥ずかしさのあまり、アルテミスさんは部屋の隅で闇墜ちしそうなほど落ち込んでいる。
「ねぇアルテミスさん、『気にするな』と言われても無理だとは思います。だから、おかあさんの胸で綺麗な花畑を見た仲間として、ひと言だけ。
おかあさんのお胸は柔らかくて最高に気持ち良いですよね♪」
「・・・」
うーむ
おかしい、アルテミスさんが無反応だ。
アストレア様のお胸の柔らかさを知ってしまったら、絶対に虜になる事間違い無し!なのだが
やはり親子だと感じ方が違うのだろうか?
ぎゅむぅっ!
ん?
なんだか顔に弾力のある何かが押し付けられているのだが、、、あれ?
ビーチや!
めっちゃ綺麗な白い砂のビーチが見えるぅー♪
「、、、ぷはぁっ!、、はぁ、、はぁ、、」
「シンさんお帰りなさい」
「あっ、はい、ただいま帰りました。」
「どうでした?」
「えーっと、とても綺麗なビーチが見えました。」
「むぅ!私の胸は気持ち良く無かったのでしょうか?」
「あぁ~、むしろ気持ち良かったからこそ綺麗なビーチが見えたと言いますか」
「花畑とビーチならどちらが良いですか?」
「それは勿論ビーチで水着を着たアルテミスさんです!」
「あの、えっと、、後でメリルさんやニィナさんに水着の相談をしておきます(照)」
うん!
俺は花より団子、団子より笑顔の女性を眺めていたいタイプだ!
綺麗なビーチに行ったら水着の女性を見ずに何を見るというのか。それが奥さんなら何の遠慮も要らないから、ガン見するに決まっている♪
「あらあら、2人の仲が良くておかあさんも嬉しいわ♪」
「あっ!お母様、、、いえ、おかあさん、今後シンさんに花畑を見せる行為は禁止します!そもそも娘の旦那に気安く触れないで下さい!」
「えぇ~、せっかく息子が出来たんだから仲良くしたって良いじゃない」
「そういうのはスミレちゃんで充分でしょう!」
「勿論スミレちゃんとも仲良くするわよ。でも孫に直接授乳もしてあげたいし、コミュニケーションは大切でしょ?」
女性の身体の構造なんてさっぱり分からんから、子供を産んで母乳が出るようになる仕組みからして謎だ。
アストレア様はまだ余裕で子供を産める年齢だろうし、『孫』だからこそ母性を刺激されて母乳も出るって事なのかな?
「シンさん!」
「はっ、はい!何でしょうかアルテミスさん」
「おかあさんが孫の世話をしている時は、遠慮無くお仕事を優先して下さいね。」
「いえいえ、そこは会長権限で仕事より子育て優先に出来ますから問題ありません。こういう時の為に従業員を育てて来ましたから、俺が1ヶ月や2ヶ月仕事を休んだところで」
「シンさん、会長が休まず仕事を頑張るのは普通ですよね?普・通・で・す・よ・ね♪」
さっ、寒い
笑顔のアルテミスさんに見つめられて、背中がとっても寒いです。
「ももももも勿論です!我が子の幸せの為に、仕事を頑張って沢山稼いで来ます!」
「わっ、私が授乳する時は隣に居ても良いですからね(照)」
「あっ、はい、了解です。」
一応了解はしてみたけれど、授乳って男が見てはいけない事のようなイメージが強いんだよな。
自分の奥さん以外で授乳してる所を見る事なんてまず無いだろうから、1度くらいは見るのも有りかなと思う。
間違ってもアストレア様が授乳してる姿を見る事は無い!
いや待てよ
ここは眠れる森のフレデリカさんから贈られて来た『精芋』なる、ちょっと怪しげな芋をレヴァティ様に贈るのが良いんじゃね?
流石のアストレア様も孫より我が子でしょ!
ピスケス伯爵家の後継ぎとしてもう1人くらい子供が居ても良いだろう。
俺の新たな『友』レヴァティ様、待っていて下さい!
元気になる物を探して贈りますからね♪
つづく。
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