第462話 聖なるB定食?
サウスビーチにも創造神様が問題無く降臨出来る事は証明されたし
任務完了!
「シ~ン~さん♪おはなしし~ま~しょ♪」
え゛っ?!
創造神像の前にお供えした2人前の『ブリの照り焼き定食』が、うっすら光って消えたのを見届けると
背後からソレイユ様が、とても優しく声をかけて来た(汗)
今回はソレイユ様の要望を叶えただけだし、無自覚に何かをやっちゃってもいないはず
だがしかし
振り向くのが凄く怖いんですけどぉー!
恐る恐る振り向くと、ソレイユ様は素敵な笑顔だし、ゲオルグ様は目を閉じて祈りを捧げてるし、3人の娘さん達はキラキラした表情で俺を見ているし
一緒に礼拝室に居た執事さんとメイドさんは、綺麗な心の汗を流しながらとても幸せそうな表情だし、、、
とりあえず皆さん幸せそうだから、怒られる事は無いよな?
「ソッ、ソレイユ様何でしょうか?」
「今の光輝く御方は創造神様なのよね?シンさんの結婚式の時にも御降臨なされたから、間違い無いと思うんだけど。結婚式の時も今回も2人居たわよね?創造神様は双子なのかしら?」
「いえ、あの御方は創造神様の友達ですね。」
「友達?!」
「詳しい事はソレイユ様ご自身で直接創造神様に聞いて下さい。」
「え?直接?私なんかが良いの?不敬にならない?」
「質問をするくらい何も問題ありませんよ。駄目なら答えて下さらないだけでしょうから」
「そっ、そうなの、、、」
うーん
ソレイユ様の反応から、創造神様とちーちゃんさんの会話はほぼ聞こえて無かったみたいだな
もし聞こえてたら、定食にテンションの上がるお茶目な神様に、質問くらいは気軽に出来るだろう。
「あの、ナガクラ様」
「はい、マリーナ様何でしょうか?」
「創造神様達が仰っていた『びーていしょく』というのは、聖剣や聖書のような聖物なのでしょうか?」
おぅふ(汗)
マリーナ様、B定食はただの食事メニューです。
キラキラした表情で質問してくれたのに、期待に添えず本当にごめんなさい。
しかし
マリーナ様は創造神様とちーちゃんさんの会話が聞こえてたのかぁ、これは将来有望やね♪
「えっと、これもマリーナ様が直接創造神様に聞いて下さい。マリーナ様以外にも創造神様の声が聞こえた方は居ますか?」
「なんと?!マリーナは創造神様の声が聞こえたのか?ワシは何も聞こえなかったぞ」
「本当ですよお父様、ナガクラ様がお供えした料理をとても喜んでいましたし、ナガクラ様の子孫も見守ると仰ってました。ただ、、、去り際に御友人と少し揉めていたようですけど」
「「え゛っ(汗)」」
あちゃ~
マリーナ様、それは言わないで欲しかったなぁ
創造神様の声が聞こえない人には、神様が揉めてるとか言われたら恐怖でしかない
その証拠にソレイユ様とゲオルグ様の顔色が凄く悪くなってしまった。
「皆さん大丈夫です!創造神様と御友人はなんやかんやで凄く仲が良いですから。揉めているように聞こえたのは、新しい料理のお供えを期待しての事だったんじゃないかなぁ、アハハハ」
「創造神様が新しい料理を御所望だったとは、全く気付く事が出来なかった(悲)」
おぅふ
ゲオルグさまぁー、そんなに落ち込まないでぇー!
「ナガクラ様、ここはやはり『びーていしょく』という物が何かを解明するのが1番でしょうか?」
マリーナ様、やる気を出してる所申し訳無いけど、『B定食』の正解は誰も知らないです。
「えっと、『B定食』にこだわる必要は無いかと。美味しい料理であれば喜んで貰えると思いますので」
「ナガクラ様が仰るなら、それが1番良いのでしょうけど。『びーていしょく』は個人的に気になりますから、お祈りの時に直接聞いてみますね」
「創造神様が答えて下さった時には私にも教えて頂けますか?」
「勿論です♪」
マジで『B定食』の正解を知りたいから、マリーナ様には頑張って欲しい。
俺のB定食のイメージは『ミックスフライ定食』、もしくは『肉野菜炒め』等の野菜を沢山使ったメニューがB定食っぽいイメージだ。
とは言え、お店によって全然違うからB定食に正解は無いのかもしれんけど。
「じゃあ戻ってデザート食べましょうか?サウスビーチの街で見付けた新しい食材で試作したお菓子なんで、是非感想を聞かせて下さい。」
「あらあらまあまあ♪サバサンドに次ぐ新たな名物の予感がするわ!さあシンさん、行くわよ♪」
「えっ?ちょっ、、ソレイユ様ぁー(汗)」
はい!
ソレイユ様にズルズル引きずられて移動するのは、普通になってしまって皆さんノーリアクションだよ
ニィナも微笑んで俺を見てるだけだし
せめて奥さんには心配されたかったです。
つづく。
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