第416話 結局こっちの方が好き♪
「なぁケイト、そんなに家族になりたいならちょっと反則技だけど、俺と結婚するか?」
「えっ?!良いの?やったぁー♪」
「あっ、うん、そんなに喜ばれると困るんだけど(汗)メリルとニィナに聞いてからだからな。それから俺と結婚してもケイトに好きな相手が出来た時はいつでも離婚して良いから」
「それは無いから安心してよ♪」
はたしてそれは安心する所なのだろうか?
「とりあえず改めてかんぱいするとして、つまみは何が良いかなぁ」
「あたしの胸触って良いからナゲットが良いなぁ~」
「はいはい、胸は触らないけどナゲットだな、ポチッと、、、はいキャッチ♪」
「スンスン、スンスン、グゥ~~~」
ふふっ
スキルの「店」で購入して目の前に出現したナゲットの箱をキャッチしてケイトに渡してやると、匂いを嗅いだケイトの腹が盛大に鳴ってるよ
ファーストフードって寝る前に食べるのが1番美味しいのは何故なんだろうな。
「あっ!」
「ん?急にどうしたケイト、、、っていうかこんなに強烈な匂いをさせたら当然の結果か(笑)」
ケイトと違って俺は気配察知なんて出来ないけれど、部屋の前に誰かが居るであろう事は簡単に想像が出来る。
可哀相だから呼んであげよう
ガチャッ
「うぉ!びっくりしたなぁ~、まさか全員居るとは思わなかったぞ」
部屋のドアを開けると、我が家の腹ぺこ娘のヨウコさんとスミレが居るのはまぁ予想通りだけど
カスミ、コニー、フラニーの3人も匂いに釣られて来てるとは思わなかった
それと誰だ
ドラゴンのシエーネさんに風呂上がりの着替えとして、男性用下着のトランクスとランニングシャツを渡したのは!
水を被ると女の子になっちゃう赤色のお下げ髪の女の子じゃないんだから、あの服装を実際にやると色々な所が見えそうで凄く危険なんだぞ!
「ナガクラ様、ひとつ屋根の下で暮らす者として言わせて貰いますと、美味しい料理を食べる時は皆で共有するべきやと思います。」
珍しくヨウコさんが御立腹でいらっしゃる。
そしてヨウコさんの隣で悲しげな表情のスミレに見つめられると、煩悩だらけのおっさんは既に瀕死だよ(汗)
「いや、まぁ、これは話の流れでたまたま食べる事になっただけでして、、、とりあえず部屋の中で話そうか?」
「「「「「「はーい」」」」」」
良い返事だねぇ
ドラゴンのシエーネさんも早くもみんなと馴染んでるし、また我が家に腹ぺこ娘が増えたか。
ボフボフ、ボフボフ
「あら♪これはえらい柔らかい布団ですね」
「ふかふかぁ~♪」
「「気持ち良いですぅ~♪」」
「すぅ、、すぅ、、すぅ、、zzz」
ふっふっふっ
みんなが高級羽毛布団の柔らかさに驚いてくれて嬉しいねぇ、奮発して買った甲斐があったよ♪
シエーネさんに至ってはあまりの気持ち良さに寝てしまっているけどな(笑)
「そしたらナゲットは確定として、みんなの食べたい物を教えてくれ」
「ナガクラ様がそう仰るのであれば、油揚げを使った料理か食べたいです♪」
ヨウコさんは安定の油揚げ料理か、しかしいなり寿司以外で何かあったか?
スキルの「店」に、、、これだ!
油揚げの中にチーズを入れて表面をカリッと焼いた『油揚げのチーズ焼き』、一味唐辛子と醤油を添えて
「はいヨウコさん」
「こっ、これは初めての油揚げ料理?!」
初めての油揚げ料理を見て感動で震えているヨウコさんは放っておいて
「スミレは何が食べたい?」
「えっとね、フライドチキン~♪」
これはまたガッツリとした食べ物をリクエストされてしまった。
「スミレちょっとバンザイしてみて、はいバンザーイ」
「バンザーイ」
ふむふむ
お腹良し!
腰良し!
スミレの身体に無駄な肉は付いて無いから、今日だけ特別に寝る前にフライドチキンを食べるのを許可しよう♪
「カスミ、コニー、フラニーは何が食べたい?」
「コーンたっぷりのサラダが食べたいです。」
「私はマンゴープリン♪」「私はアイスクリーム♪」
「あいよ~」
スキルの「店」でそれぞれのリクエストの品を、ポチッとな
「それじゃあ改めて、いただきまーす」
「「「「「「いただきまーす♪」」」」」」
『バリボリ、バリボリバリボリ、バリボリボリ』
何このバリボリ音?
こんな音のする食べ物なんて無かったはずだけど、、、
「あっ?!シエーネさんもしかしてフライドチキンを骨ごと食べてますか?」
「うん、普通は骨ってそんなに美味しく無いんだけど、これはバリボリした食感も含めて最高だね♪」
さっきまで寝ていたはずのシエーネさんが、フライドチキンを骨ごとバリボリ食べちゃってるよ
まぁ元がドラゴンだし美味しいなら良いんだけど、スミレが真似して骨を食べようとしちゃってるから止めて欲しいなぁ
「ねぇダンナ、お酒のおかわりちょーだい。あっ!これからは旦那って呼ばなきゃ駄目なんだね(照)」
「ちょっ、ちょい待てケイト、そこで照れんでええねん!」
「ふふっ、なんやよう分かりませんけど、仲が良いのは喜ばしいですねぇ」
おぅふ
ヨウコさんに子供の成長を喜ぶお母さんのような表情で微笑まれてしまった(悲)
だがしかし
なんやかんやで我が家のみんなと一緒に騒がしくも楽しい日常が
俺は大好きだけどな♪
つづく。
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