第414話 シエーネさんに確認しよう。
「シエーネさんに確認なんですけど、例えば俺に危害を加えようとしてるお馬鹿さんが居たらどうします?」
「灰も残らず消し去る!と言いたい所だけど、それは駄目なんだよね?とりあえず捕まえて、骨を1本ずつ折って行くくらいがちょうど良いのかなと思うんだけど」
「そっ、そうですね(汗)生きてて話が出来る状態なら問題無いです。」
ふぅ~
シエーネさんの答えが意外とまともで良かった、、、
良かったのだろうか?
まぁお馬鹿さんがどうなろうと俺の知ったこっちゃ無い!
次!
「えっと、お風呂とトイレはわかりますか?」
「勉強したから名前は知ってるよ♪でもお風呂って池で水浴びするのと違いが分かんないんだよねぇ。トイレは臭いの問題があるからなんとなく分かるけど」
やっぱり知らんかったか、ちゃんと確認しといて良かったよ♪
「お風呂とトイレは後で実際使って貰うとして、寝室に行きましょうか」
「はーい♪」
我が家には空いてる部屋はまだ幾つかあるけれど、一緒に住んでるのはシエーネさんを入れると全部で11人になる
たまにイセガミさんやウェンディさんが泊まりに来るし流石に狭くなって来た。
お金はあるからここは思いきって、本物の我が家を建てても良いのかもしれない
そんな我が家の1階で客間として使っている部屋(実際にはほぼ使って無いけれど)にシエーネさんを案内して来た。
ほぼ使って無いからベッドとサイドテーブルと椅子しか置いて無い殺風景な部屋だ。
とりあえずスキルの「店」で布団と枕を購入してベッドにセッティングする。
「とりあえずベッドで寝るって事で良いですかね?」
「へぇ~、これがベッドなんだ。人族の皮膚が弱いから、柔らかい寝床が必要って事なの?」
「そうですね、ついでに寒さにも弱いです。たとえ皮膚が強かろうとも固い床より柔らかい布団で寝る方が気持ち良いってだけですけど。シエーネさんとりあえず寝てみて下さい」
「それじゃあ、よいしょっと。」
ボフボフ、ボフボフ
シエーネさんが枕を叩いて感触を確かめているけれど気に入ってくれるかな?
「すぅー、、、すぅー、、、すぅーzzz」
あれ?
これってもしかして、、、
「シエーネさーん、もしもーし、シエーネさーん、、、寝たみたいだね」
「ふふっ、シエーネさんもナガクラ様に会うのを楽しみにしてたみたいやし、昨夜は興奮して寝られへんかったんと違いますか(笑)」
ヨウコさんが寝てしまったシエーネさんを微笑ましく見ているけれど、神獣も意外と人っぽいんだなぁ
「そっか、、、っていうか神獣もちゃんと睡眠を取らないと駄目なの?」
「勿論です。頑張れば1ヶ月程度は不眠不休出来ますけど、あくまでも頑張ってるだけなので、その後は反動で半年から1年程度は眠りっぱなしになるかと」
そこまで無理をさせるつもりは最初から無いけど、聞いといて良かったよ。
「ここにはリリーも居るから交代で休んでくれれば」『トントン』
むむっ!
いきなり肩をトントンされたから振り向くと
背負っていた鞄から出て来て俺の肩に乗るゴレさんが、『任せろ!』って感じで自身の胸を叩いているし
他のゴーレム達も俺が背負っている鞄から顔だけ出して手を振ってくれている。
頼もしい仲間が増えて嬉しいねぇ♪
「ゴレさん達も居るし、無理をする事は無さそうかな」
「ええ、嬉しい誤算と言うやつですね♪」
その後
我が家のみんなにシエーネさんとゴレさん達を紹介したら
メリルは再開したちっちゃいゴレさんにハイテンションだったし、お藤お母さんはまた娘が増えたと喜んでいたけれど
ただなぁ
スミレだけはそんなに喜んではいなかったと言うか、興味が無さげだった。
理由はおそらくドラゴンがもふもふじゃないからだろう
どんなにドラゴンの魅力を伝えようとも、ドラゴンには『もふもふ』な部分が無いんだもの、『もふもふ』好きなスミレが興味を示さなくても致し方無い。
もふもふはヨウコさんとリリーに頑張って貰うとして
ドラゴンのシエーネさんには、、、、、、、、、、
何か頑張って貰える事があるだろうか?
居てくれるだけで我が家の防衛能力が強化されてるから、それだけでも良いんだけど
追々考えて行こう!
つづく。
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