第392話 爽やかな目覚めには良質な睡眠を
朝、目が覚めると
ん?
今何時だ?
、、、遅刻だ(汗)
カーテンの隙間から射し込む光を見て寝過ぎたと思い、時間を確認しようと枕元に置いてあるスマホを探すけど、、、無い?!
壁に掛けていた時計も無いし、時計の隣に貼っていたお気に入りの映画のポスターも無い
そもそも今居るこの部屋って俺の住んでいる安アパートの部屋じゃ無いんだけどこれはいったい、、、
「うにゅ~、、、ごしゅじんしゃま、、シュークリーム、、、むにゃむにゃ」
「カツ、、、サンドで、、ビール、、、えへへ~♪」
ほっ
どうやら俺が寝ぼけていただけみたいだ。
俺の左側にはいつものように愛しのぷりてぃーもふもふのスミレが寝ているし、右側にはカスミが気持ち良さそうに寝ている
少し離れた所ではケイトが相変わらず腹を出して寝ていて、カツサンドを食べながらビールを飲む夢を見てるっぽい(笑)
昨日キャラバンシティに来たサダルスウド侯爵一家とステフ様が、旧領主邸の庭に建設したプレハブ仮設住宅で寝泊まりするにあたり食事は俺が用意する事にしたのだが
我が家から通うのは面倒だから、みんなと一緒にプレハブ仮設住宅に寝泊まりする事にしたんだ。
そして改めて思う
微妙に隙間風の入る木造の我が家より、プレハブ仮設住宅の方が断然快適やん!
ここは旧領主邸の庭だから、夜明けと共に動き出す行商人や冒険者の声が聞こえないのも良いね
今俺達が居る寝室は6畳の部屋を2個繋げているけど、真ん中の壁を取り外して12畳にしているから俺も入れて我が家のみんな10人全員で寝られるのが控え目に言って最高だよ♪
もうこっちでこのまま暮らしても良い気がするけど、1つ欠点を言うとキッチンが狭い事だな
仮設住宅だから当然なんだけど、基本的に日本の住宅ってキッチンが狭いイメージがある
タワマンとか一軒家に住んでる金持ちの事は知らんけどな(笑)
「みんな朝だぞ~、起きろ~」
「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」
わぁお?!
今日は全員寝起きが良いねぇ♪
昨夜、貴族の皆様から御祝いの挨拶をされていたメリルは、ガッチガチに緊張していて少し心配だったけど、爽やかな寝起きの顔を見る限り心配は無さそうだ。
「シンさんおはよう、貴族の皆さんの朝ご飯は和食で良いって事だけど、炊き込みご飯、鮭の塩焼き、たまご焼き、味噌汁、漬け物、で良いのかしら?」
「ありがとうお母さん、それで充分だよ。口に合わなかったり量が足りなかったら俺がなんとかするから」
『ピンポーン』
おや?
仮設住宅に付いてるインターホンが鳴ったからモニターを見ると、凄く良い笑顔のステフ様が映っている
使い方の説明をしたとはいえ、もう使いこなすとはさすがやな!
「ナガクラくーん、朝稽古しーよぉーおっ♪」
おーいステフ様『一緒に学校行こ』のノリで朝稽古を誘いに来ないで欲しい
『ガチャ』
「おはようございますステフ様」
「ナガクラ君おはよう、朝稽古の誘いに来たよー♪シャワーがあるから何時でも気軽に汗を流せるのは最高だよね」
「そうですか、喜んで頂けて嬉しいですけど、、、何の稽古をするんですか?」
「剣の稽古に決まってるじゃん、ナガクラ君に合わせて無手でも良いよ♪」
爽やかな笑顔で言われても全然テンション上がらんわぁー(悲)
あっ!
稽古ならちょうど良いのがあるやん♪
「無手も良いですけど、せっかくなんで自転車の練習しませんか?こっちに居る間なら俺が直接教えられますし、時間も充分ありますから」
「本当に?やったぁー!姉様に許可は貰ってるから、自転車に乗れるようになったらスピードの出る格好良い自転車が欲しいなぁ♪」
「はいはい、自転車のカタログを渡しますから好きなの選んで下さい。」
「そうと決まればさっそく練習に行くよナガクラ君♪よいしょっと」
「えっ、ちょっ、、、ステフ様待ってぇー(汗)」
はい!
テンション爆上がりしたステフ様の小脇に抱えられて移動してまーす。
毎朝練習に付き合うのは辛いから、今日1日で乗れるようにしてみせーる!
つづく。
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