第386話 等価交換?

急遽サダルスウド侯爵御一家と俺の友達のステフ様の泊まる場所を用意する為


地球を担当している神様のちーちゃんさんのリクエストに応えてスキルの「店」から


コロッケパン、ヤキソバパン、カレーパン、ウィンナーパン、タマゴサンド等の惣菜パンを購入していく


せっかくだから俺の手作りのピザトーストとポテサラサンドも追加しておこう♪



お供えを乗せる台の準備をニィナに任せて、その間にもう1つリクエストされていたパフェを作る。


イチゴパフェ、チョコレートパフェ、プリンパフェの3種類に、メロンクリームソーダもおまけで作ってみた♪


メロンクリームソーダにはちゃんと氷を入れてその上にバニラアイス乗せている、そうしないとアイスが沈んじゃうんだよ


仕上げにサクランボを乗せれば、昔懐かしのメロンクリームソーダの完成だ!



「主様、祭壇の準備が整いました!」


「ナガクラ様、早く祭壇にお供え物を!創造神様達がパフェを作ってる所を見てたらしく、そろそろ限界が、、、(汗)」



いや、あのね、ニィナさんにヨウコさん


それは祭壇などという神聖な物じゃなくて、不要になった箱に白い布をかけただけの、お供え物を置くテーブル代わりの台だからね。


顔色を悪くして俺を急かすヨウコさんを見てると、マジで1分1秒を争うみたいだから訂正はしないけどさ



「あー、あー、創造神様にちーちゃんさん、リクエストのパフェと惣菜パンを用意致しました。これと交換で『家』が欲しいのですが」


「はーい♪お供え物と同じ価値の『家』をあなたの収納に入れておきますので、これで等価交換が成立です。」


「あっ!メロンクリームソーダあるやん♪」


「ちょっとちーちゃん、話をしてる最中に邪魔しないでよね!それよりメロンクリームソーダって何よ!美味しいの?」


「そら美味しいに決まってるやん♪ソーダに氷を入れてその上にアイスを乗せてるんやで♪」


「ドヤ顔してるけど、どうせ知識だけで食べた事は無いんでしょ?」


「こっ、こここ細かい事はええやん(汗)」


「ちーちゃんに言っても今更だから良いけどね。今回はとても良い取り引きでした、今後とも御贔屓に♪それではさようなら~」


「次は渦巻きのパンとか、ツナマヨおにぎり食べたいからよろしく~、ばいば~い」


「あっ、はい、さようなら~」



「ちょっとちーちゃん!ツナマヨおにぎりって何よ!知らない食べ物は先に教えなさいよね!」


「えぇ~、今思い出してんからしゃーないやん」


プツン・・・



えーっと、渦巻きのパンって砂糖が乗ってるデニッシュパンの事だろうか?


とりあえずそれっぽい物を探しておにぎりと一緒にお供えさせて頂きます。



今回も涙を流しながら神に祈りを捧げているニィナと、正座しながら頭を下げて微動だにしないヨウコさんはそっとしておいて


創造神様から収納に送られて来ているだろう『家』を確認しなければ!



なっ?!


収納に送られて来た『家』はプレハブの仮設住宅だった、しかもその数100軒?!


いくらなんでも多過ぎぃー(汗)



だからと言って返品不可だからありがたく貰いますけども


送られて来た仮設住宅はファミリータイプやらシングルタイプやら色々あるみたいだけど


ミニキッチン、ユニットバス、個室のトイレ、給湯器、エアコン、床下収納、ソーラーパネル&バッテリー


以上の物が付いてる6畳の部屋を基本として、必要に応じて部屋を連結して増やせる仕様らしい


そして収納には『部屋(増築用)』と標示されたパーツが1000個分入っている。


どうやら1部屋でも10部屋でも『1軒』という事らしい。



そして気になるのが『おまけ』と標示されている


『単身者用長屋風仮設住宅』


こちらは4畳の部屋が5個横並びに連結されていて、大きめのお風呂とトイレが外付けされている仕様だ。


お風呂とトイレは共同で使う感じか?


部屋にはミニキッチンやエアコン等々は標準装備されてるから、護衛の騎士用に良いかもしれない



至れり尽くせりでとてもありがたい『家』だけれども


これって本当にパフェと惣菜パンで等価なのか?


ってそんなわけねぇーよ!


いや、今はそんな事を考えている暇は無い!



「おーいマックス、悪いけどこのままオリビエさんの所に行って、緊急の依頼だって言って職人さんを何人か連れて来てくれ。対価は高級なウィスキー1人1本って言えば大丈夫だと思うから。」


「はい!行ってきます!」



これで仮設住宅建設の人手はなんとかなるから、マックスが戻って来るまでにベッドやらテーブルやらを用意しておこう。






つづく。

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