第381話 リフレッシュ

ふぃ~


メイドさん達と一緒にお風呂に入ったお陰で、心と身体がスッキリしゃっきりリフレッシュ出来たよ♪


そして


脱衣所➡洗い場➡浴槽➡洗い場➡脱衣所


この順番とそれぞれの場所で自動回復の魔法が大活躍だった、、、『何が』とは言わないけれど


自動回復の魔法があったお陰で、燃え尽きて真っ白になる事無く食堂に戻って来る事が出来た。


ついでにメイドさん達も肌がツヤツヤのプルンプルンになっていたし、美容品等々も渡して好感度を上げておいたから、これからも何かあれば味方になってくれるだろう


改めて、便利な魔法をありがとう創造神様!




「シンさんお帰りなさぁ~い。その様子だとお風呂に行ってたの?」


「はい、素晴らしいお風呂でした♪」


「我が家のメイドと一緒にお風呂に入って元気に戻って来る人は少ないんだけど、今日はシンさんのお祝いなんだし少しくらい他人に秘密を教えたって創造神様も許して下さると思うわよぉ~♪」



わぁおっ!


食堂に戻って来てソレイユ様に声をかけられたんだけど、いきなり核心に踏み込んで来たー(汗)


いや、でも大丈夫っぽいか?


よく見るとソレイユ様はかなり酔ってるらしく、背後にはソレイユ様に何かあった時の為にメイドさんと兵士がバッチリ控えている


マジで貴族に仕えるって大変だな



「えっと、秘密という程でも無いんですけど、良い回復薬を持ってるおかげですかね、アハハハ。良ければソレイユ様も1本どうぞ、ついでにマリーナ様にも渡しておいて下さい。」



俺はこっそり製薬スキルを使って、アルコールを分解する効果に特化した回復薬を瓶2本分作り、ソレイユ様と控えているメイドさんに1本ずつ渡す。



「いただきまぁ~す、んぐんぐんぐ」



瓶を受け取ったソレイユ様は躊躇する事無く飲み出した。


俺が渡しといて言うのも変だけど、もうちょっと警戒した方が良いと思うんですよね、信頼されてる証拠なんだろうけど



「ぷはぁっ、回復薬にしては凄く美味し、、、あら?なんだか体が軽くなって来たような、、、しかも長年苦しんできた腰の痛みが無くなってる?」



俺が渡した回復薬は元世界の栄養ドリンクの味を再現したから美味しいと思う。



「えっと、お口に会ったみたいで良かったです。」


「シ~ン~さん♪」


「はっ、はい、何でしょうか?」


「色々と聞きたい事はあるのだけど、この際何も聞かない事を約束します。だからこの回復薬を定期的に売って貰う事は出来るかしら?」


「ご家族分だけなら無料で差し上げますよ。むしろ下手に金額を決めてしまうと面倒なので、是非とも無料でお願いします。」


「ふふふ、勿論よ。創造神様に嫌われたくないしねぇ♪酔いも醒めて元気いっぱいになったし、今からキャラバンシティに向かいましょうか」


「は?、、、いやいやいや、ちょっと待って下さいソレイユ様!まだ夜が明けてませんから!」


「えぇ~、だってこんなに元気なんだし、メリルさんにも早く直接お祝いの言葉を伝えたいじゃない」



だってじゃありませんよソレイユ様!


控えてるメイドさん達が俺に向かって全力で首を横に振って、何がなんでも説得して下さい!って訴えてるんだもの



「ほら、あれです、えっと、、、そう!せっかくですしマリーナ様達も一緒にお祝いの言葉を頂ければ、メリルも喜ぶと思うんですが」


「それもそうね!じゃあ誰か娘達を馬車に運んでちょうだい」



ってちがーう!


ソレイユ様そういう事と違いますねん(泣)


夜に移動するのって危険だとか色々ありますやん



「申し訳ないのですが、コニーとフラニーは旅の疲れもあるので朝まではゆっくり寝かせておいてあげたいです。」


「うーん、それなら仕方ないわね。とりあえず朝までは宴の続きを楽しみましょう♪シンさんの回復薬があれば酔いも直ぐに醒めるみたいだし」



ほっ


とりあえずソレイユ様には酒精の強いウィスキーベースのカクテルと、濃厚チョコブラウニーを出して酔い潰れて貰おう!


そして


メイドの皆さん俺はソレイユ様の説得に成功しましたよ!


うん、食堂に居る皆さんも安心したんだろう、改めて乾杯をして酒を飲み直しているけれど


皆さん朝にはキャラバンシティに出発するっていうのに、酒を飲むペース早過ぎませんかね?


絶体俺の回復薬に頼る気満々ですやん


言われずとも全員に渡しますけどね


とにもかくにも俺はヨウコさんに連絡して、キャラバンシティでの受け入れ体勢を整えて貰わなくては!






つづく。

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