第372話 まるっと解決♪
新作のきな粉ドーナツも好評だったし、あとはニックとスナックに『きな粉』のレシピを渡して丸投げだ(笑)
「なぁアニキ、俺達の茶葉入りドーナツも旨かったんだから約束通り相談に乗ってくれよな」
そういえばそんな事を言われてたな、俺は約束した事をすっかり忘れていたけれど(汗)
ニックとスナックがわざわざ相談があるって言うんだから、話を聞く以外の選択肢など無い!
「良し!どんな悩みもドンと来い」
「実は甘味屋で出してる従業員のまかないのおやつなんだけど、プリンとかシュークリームが良いって言う人達と、たい焼きとか大福餅が良いって言う人達で別れちゃって、毎日両方用意するのは大変だからどうしようかって悩んでるんだよ」
なるほど、いわゆる洋菓子派と和菓子派に別れた訳か
味の好みは人それぞれだからしょーがないけれど
「それなら日替わりで出せば、、、それで解決するなら俺に相談したりしないか」
「うん、まかないのおやつはアニキと言うか会長が決めてるってハッキリ言ってくれたら済む話なんだけど、駄目かな?」
ほっ
わざわざ相談されたからどんな難題かと少しビビったけど、会長の強権発動で解決出来る事で良かったよ
「分かった、明日からは『本日のおやつ』って掲示板を作って、おやつ名を俺の直筆で書いておくよ」
「ありがとう、それで本題なんだけど」
「うぉい!今のは本題じゃないのかよ?!」
「そりゃそうじゃん、なんだかんだ言って出されるおやつは全部美味しいんだから。プリンの日を少し増やして欲しいとかその程度だから」
「あぁ~、そうなのね。それで本題は何だ?」
「甘味屋で使ってるエプロンにはリリーの絵を使ってるだろ?あの絵を下着にも描いて欲しいって言われちゃってさ
最初は下着なんて誰にも見せないんだから必要無いだろって言ったら、10日に1回の親睦会が5日に1回になった」
「ん?下着はともかく親睦会は楽しいから良いだろ」
「それはアニキが甘味部門の親睦会に出た事が無いからだよ!」
わぁお!
いつもは大きな声を出さないスナックに大きな声を出されてしまった(驚)
甘味部門の従業員ってアンさんを筆頭に元娼婦の女性ばかりだったよな
綺麗なお姉さんに囲まれてラッキー♪って思えれば違うんだろうけど、残念ながらニックもスナックもそういうタイプでは無いし
綺麗なお姉さんも集団になるとありがたみは少ないか
とはいえ下着に絵を描くのは面倒過ぎる、いったいどうすれば・・・
あっ!
消しゴムにリリーの絵を描いて、はんこを作れば良いじゃん♪
はんこなら大変なのは最初の1個を作るだけで後はほぼ無限に絵を量産出来る、色も個人で好きなのを選べるし
洗濯したら半年くらいでインクが消えるかもしれないけど改めてはんこを押せば良いし、デザイン違いの物も作っておけば尚良し!
「下着に関しては任せろ、2~3日でなんとかするからさ」
「マジで?!」「本当に♪」
これでニックとスナックの相談も無事解決だな!
絵に関しては『こども園』で絵の上手い子にお願いしよう。
将来の為にもデザイナーみたいなのも新しい仕事にしていきたいからな
ふぃ~
今日は朝から頑張って疲れたから、スミレをもふもふして癒されようっと♪
つづく。
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