第358話 我が家の朝はいつも平和です。
朝、目が覚めると
ぷりてぃーうさぎ耳のカスミが俺の左腕を掴んで気持ち良さそうに寝ている♪
そして右腕は、、、
何故かダークエルフのニィナが掴んで寝ている
昨日は凄くご機嫌斜めだったのに寝る時には何故か機嫌も直ってた
もしかしたらお母さんがフォローしてくれたのかもしれないけど
余計な事は言わずにそっとしておこう。
世の中の男性の共通認識なのかもしれないけど、女性に余計な事を言ってはいけない
だがしかし
必要な事はきちんと言わなければならない、この『余計』な事と『必要』な事の判断を誤って、ブチキレられた人も多いのではなかろうか
そう言う俺もこの2つの違いはよく分かってない
元々俺は無口な方だし自分から話しかける事も少ないから、なんとかなっているけれど
そんな感じだから、ニィナとは今まで通りに接していこうと思う。
そして部屋の向こう側にメリル、スミレ、ヨウコさんが寝ている
ちなみにスミレに抱き締められながら寝ているヨウコさんは、もふもふキツネバージョンのままだ
まだちゃんと紹介出来て無いから人型になられても困るんだけど
ヨウコさーん、このままだとただのラブリーペット枠で定着しちゃいますよぉー!
まあヨウコさん的には美味しい油揚げ料理が食べられれば満足なんだろうけど、、、
スンスン♪
パンの焼ける良い匂いがするって事は、今日も朝食に間に合うように
エルフの研修生コニーとフラニーが早起きしてパンを焼いてくれているんだろう、マジで感謝だよ♪
ちなみに、お母さんとケイトの2人は今日は別室で寝ている
お母さんとローテーションで一緒に寝るの意外と人気なんだよな
みんなが居る前では、お母さんに甘え難いというのもあるんだろうけど、お母さんに甘えるケイトかぁ
ふふっ、ケイトには悪いけど想像したら笑ってしまったよ♪
さてと
旅の疲れが出たのか未だに爆睡しているみんなはそっとしておいて、朝食の準備を手伝いに行きますかね
1階の厨房に行くとオーブンの前でしゃがんで鼻をクンクンさせているケイトが居た
パンが焼けるのを見張る係りなのかな?
ケイトってナイフの扱いは上手いけど意外と料理下手なんだよな、指を切らないだけミリーさんより全然マシだけど(笑)
「ケイトおはよう」
「おはようダンナ、もうすぐ食パンが焼けるよぉ♪」
「「シン殿、おはようございまぁーす♪」」
「コニー、フラニーおはよう」
結局昨日はコニーとフラニーとゆっくり話せなかったんだけど、変わらず元気だねぇ♪
「シン殿ぉ、おはようございまぁーす!あなたのウェンディですよぉー♪」
おぅふ
今朝はウェンディさんが居るのか
「ウェンディさんおはようございます。」
「むむっ!なんだか私だけ挨拶に元気が無いのはどうしてですかぁー?」
「旅の疲れが出ただけですよ、アハハハ(汗)」
「はいはい、シンさんもウェンディちゃんも遊んでないで手伝ってちょうだい」
「「はーい」」
ほっ
なんやかんやでウェンディさんもお母さんの言うことは素直に聞くんだよなぁ
「うにゅ~、ごしゅじんしゃまおはようごじゃりましゅる」
「はい、スミレおはよう」
スミレがヨウコさんを抱えて2階から降りて来たけど寝ぼけてるねぇ(笑)
しかし、寝ぼけてるとはいえ俺への挨拶がだんだん忠実な臣下のようになって行くのが凄く気になる
スミレも日々成長していく中で、商会の会長という俺の立場を理解してきた結果こういう挨拶になったのかもしれないけど
おっさんは少しだけ寂しいです。
(ナガクラ様おはようございます。)
むむっ?!
頭の中に聞こえるこの声は、ヨウコさんからの念話か!
(ヨウコさんおはようございます。何故念話で?)
(今の姿のままで声を出すのはあかんかなぁと思いまして)
やはりヨウコさんは気遣いの出来る常識人で助かるよ
いや、神獣でありながらも人と同じ価値観を持っている常識神獣か
どちらにしても素晴らしい神獣をありがとう創造神様♪
メリル、カスミ、ニィナも降りて来たし
(ヨウコさん、みんなに紹介するので人型になって下さいね)
(はーい♪)
うーむ
神獣ってこんなに軽いノリで良いのだろうか?
まあ無口で気難しいよりは全然良いけど、今日から色々とやる事が山盛りで忙しいから
さっさとヨウコさんの紹介と朝食を終わらせよう!
つづく。
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