第342話 ブレイクタイム
『ケー・F・シィ』のチキンとナゲットで昼食にしよう♪
ちなみにポテトは買わない
『ケー・F・シィ』の太めにカットされたフライドポテトも美味しくて好きなんだけど
芋は眠れる森のエルフから定期的に山のように贈られて来るし、自分で作ったフライドポテトのストックがたんまりあるからな
さてさて
フライドチキンを食べる前に絶対にしておかなければならない事がある
それは、誰がどの部位を食べるかだ!
兄弟姉妹が多い人はフライドチキンを食べる時に喧嘩になった経験があると思う。
その1番の原因が『ドラム』と呼ばれる脚の部位を誰が食べるのか?だろう
俺も子供の頃はドラムが1番好きだった♪
色んな部位の中で1番持ちやすくて食べやすいってのが子供に人気の理由だと思う、大人になると他の部位の美味しさも分かるんだけどな
だがしかし
我が家は俺がルールだ(笑)
「スミレには1番食べやすいドラムをあげよう♪」
「わぁーい♪」
食べ終わった後の骨もガシガシしやすいからスミレにはぴったりな部位だな♪
「あとは好きなの選んで食べてくれ」
「ダンナァ~、あたしもスミレが食べてるのと同じのがた~べ~た~い~!」
「ケイトは大人なんだから我が儘言うんじゃあないよ」
「そうですよ、シャクシャク、ケイト殿は、シャクシャク、我が儘を、シャクシャク、言い過ぎです。」
「えぇ~(悲)」
ニィナさん、コールスローとコーンサラダを食べながら言っても説得力がゼロっす(笑)
「買う時に部位の指定は出来ないけど1番大きいサイズだからもう1本くらい無いか?」
「もう1本、もう1本、、、あった♪」
ほっ
メリルとカスミは食べる部位は何処でも良いみたいだし、とりあえず喧嘩にならずに済んだな
「ねぇダンナァ、このチキン凄く美味しいけど油でベタベタするのがちょっと嫌かも」
「揚げ物だからなぁ、そこはしょうがないよ」
揚げ物だから油でベタ付くのは当然だけど、鳥自身が持ってる脂とコラーゲンもプラスされてのベタ付きだからなぁ
我が家のみんなも唇がテッカテカやもん(笑)
「おにいちゃん、こんなにのんびりしてて『狐』さんの方は良いの?」
「日時の指定はされてないから良いんじゃない?それに食べて直ぐ動いたらお腹が痛くなっちゃうからね、チキン食べ終わったら日除けのタープ張って毛布敷いて、お昼寝しますよ~」
「「「「「は~い♪」」」」」
「ナゲット、、ナゲット、、、」
ん?
「ナゲット、、で、、、ビール、、、えへへ~♪、、むにゃむにゃ」
わぁお!
びっくりした~
気持ち良く昼寝してたのに声がして目が覚めたら
俺の横でケイトが寝言を言ってるんだもの、しかもナゲットをつまみにビールを飲む夢かよ
それって絶対に美味しいやつやん!
ナゲットは定期的に購入する事が決定だな(笑)
おっと
俺の隣に寝ているはずのスミレは、、、ちゃんと居るよ♪
俺の腕を掴んで気持ち良さそうに寝ていて、ゆらゆら揺れる尻尾が可愛いなぁ♪
メリル、カスミ、ニィナもよく寝てるし
やはり旅は疲れるんだろうな、今日は旅9日目だからまだ1日余裕がある
あまり無理する場面でも無いから、このままここで1泊しても良いかもしれん
(あっ、あのう、お茶も用意してますので今から来て頂けると嬉しいんですけど)
むむっ?!
俺の頭の中に突然女性の声が聞こえたけれど
創造神様と、ちーちゃんさん以外でこんな事が出来るのは『狐』さんだろうなぁ
(えぇーっと、狐さんでしょうか?)
とりあえず俺も声を出さずに会話をしてみる
(そうそう♪狐ですぅ、入り口の前まで来てるのになかなか入って来てくれへんから、心配してたんですよ)
(あぁ~、それはすいませんでした、旅の疲れが出て眠かったので。しかしですね、入り口が見付からないとどうにも出来ないんですけど)
(あら?入り口は犬耳さんが見付けてたから大丈夫やと思ったんやけど)
あっ!
そう言えばスミレはリリーと似た匂いがしたから、その匂いを追って居なくなったのを忘れてたよ
たぶんそれが狐さんの匂いで、入り口に匂いが残ってたんだろう
(それじゃあスミレに聞いて今から行きますね)
(は~い、お待ちしております。)
いざ、、、
えぇーっと、何処に行くんやったっけ?
(稲荷神社です~、名前忘れんといて~(泣))
そうそう(笑)
いざ、稲荷神社へ!
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。