閑話 運営者達 その6

ここは神と呼ばれる存在が住む世界


神と呼ばれる者達は創る事に興味はあれど、その後の事に興味を持つ者は数少ない


そんな神達の中で、自らが創った世界に積極的に干渉し


美味しい料理やお菓子を沢山食べる事に情熱を燃やし過ぎて


同じ神に叱られたり、反省したり、反省したり、反省したり、、、




今日も神としての仕事はほどほどに頑張る


お茶目な2神のおはなし。








「はぁ~、疲れたぁ!ふーちゃんただいま~」


「ちーちゃんおかえりなさい、星磨きの旅はどうだった?」


「まぁ星磨きは定期的にやらなあかん事やからええねんけど、土星の輪っかだけはあかん


なんなんあの輪っか、ごっつぅ邪魔やったわ!」



「見てる分には綺麗な輪っかだと思うけど、そんなに邪魔なら消しちゃえば良いじゃない」


「近付いたら全然綺麗とちゃうねんけど、あの輪っか大きいから勝手に消すのはちょっとなぁ」


「ちーちゃんの世界の事だから好きにしてよ。それと、改めて言うけど私の世界に居るあの魂に、勝手に何かを要求するのは止めてよね」


「せやかてカニ食べたいやん!ふーちゃんの世界のカニめっちゃおいしそうやねんもん」



「そういうのは自分の世界でやってよね」


「地球の人らに言ってもお供え物としてカニはちょっとなぁ、お正月なら行けるかな?」


「はぁ~、そういう時こそ『神』としての腕の見せどころでしょうに。とにかくカニ食べましょうか」


「えっ?!もしかしてカニお供えしてくれたん?」


「ええそうよ、あの魂は真面目だからお願いされたらまず断らないでしょうね。だからこそ、その場の勢いで何かを頼むのは止めてよね


私達のせいであの魂が悩んだりプレッシャーを感じたりするのは駄目だから」


「うん、反省します。今度からはちゃんとふーちゃんに相談してからにするな!」


「絶対にそうしてちょうだい。じゃあカニ食べましょうか、カニはそのままか、カニしゃぶでって言われたけど何か分かる?」


「勿論やで♪へぇー、生のカニと鍋をお供えしてくれたんや、気が利くやん。それとデザートのかき氷は、えらいぎょうさん種類があるんやね


なぁなぁ鍋の〆は何処にあんの?」


「シメ?お供えはそこにあるので全部よ」



「え゛っ?!鍋に〆は必須やん、何で無いん?」


「何でって、ちーちゃん鍋のシメなんて頼んで無かったでしょ、だから無くて当然よ。デザートだって頼んで無かったけど、厚意でお供えしてくれただけだし」


「くっ!頼むのを忘れるなんて一生の不覚や(泣)」



「えぇーっと、鍋料理っていわゆる和食でしょ?だったらシメも『米』か『うどん』じゃないの?『米』と『うどん』なら、ちーちゃんもお供えされてるわよね」


「あっ!あるある、『米』と『うどん』ならあるで、やったぁー♪これで鍋の〆が食べれるー♪」



「まったく、考え無しに頼むからよ!」


「はい、重ね重ね申し訳ありませんでした。とても反省しております。」


「はいはい、反省は言葉じゃなく行動で示してちょうだいね。そうそう、ちーちゃんが勝手をしたお詫びにビールサーバーを送ったんだけど、凄く喜んでたわよ」


「せやろ、絶体喜ぶ思ててん♪そしたら、あの子に持たせた景品も早く受け取って欲しいなぁ」


「あの子に持たせた景品は、お菓子を作る道具だから私も凄く楽しみなの♪」


「あの道具で作るお菓子も色んな種類があるし、ふーちゃんも絶体好きやで!」



「ねぇちーちゃん、他にもお菓子を作る専用の道具ってあるの?」


「道具はだいたい揃って来たんちゃうかな?ちっちゃい道具やったらドワーフが作るから大丈夫やろ。あとは材料があればいけると思うで」


「分かったわ材料ね、私これから地球に行って勉強して来るからカニはその後にしましょう、じゃあ行って来ます!」


「え?、、、ちょっ、ふーちゃん?!せめてカニを食べてからにしてぇーーーーーーーーーー(泣)」



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