第333話 オーク討伐作戦と帰って来たトラサンダー その3
ケイトが単独でオークの集落に突撃してしまった為に
俺とニィナはパラシュートを使い狙撃ポイントからオークの集落までの約450メートルを一気に滑空して行く
ケイトの実力なら簡単にやられる事は無いだろうけど相手は数が多い
無茶だけはせずに戦っていてくれる事を願う!
「主様!ケイト殿です!」
「無事だったか!」
オークが投げつけてくる石を華麗なステップでかわすケイトが見えた
どうやら無傷みたいで安心したけど、なんだか足止めをくらっているように見える
ケイトの戦闘スタイルはスピードを活かしたヒット&アウェイ戦法だから、遠距離攻撃との相性は悪いのかもしれない
「主様、オークの指揮官が上手くケイト殿を近づけないようにしているみたいです」
「マジで?!」
手傷は負ってるはずなのに、それでも冷静に指揮してケイトを近づけないとか恐るべき相手やな
ここはケイトを回収して出直すべきか?
「主様、ここから私を落として下さい」
「待て待て待て!ここで降りたらオークに囲まれて終わりやぞ!そんな事出来るわけ無いやろ!」
「いいえ、主様の魔法があれば問題ありません、それに早くしないとケイト殿が危険です。」
「あっ!自動回復の魔法か♪」
あんまり使わんから自動回復の存在をすっかり忘れてたぜ、ケイトに使っていればこんなに心配する事も無かったのに!
それに、スピードが命のケイトは時間が経てば経つほどスピードが落ちて形勢が不利になるのは必至
「主様!」
「くっ!仕方無い、自動回復発動。ケイトを頼んだ、俺は引き続き上空から援護する!」
「承知!」
『カシャン、カシャン』
「行って来い!」
伸縮型の特殊警棒を両手に持ってオークの集団のド真ん中に降りるニィナはまるで
辺境で1番の剣士と言われた、『ユ○・ミラルダ』みたいやな♪
着地と同時に次々と警棒でオークを撲殺する手際の良さはさすがニィナ!っていうか呑気に見てる場合じゃない
キングかジェネラルか知らんけど、オークの指揮官をどうにかしなければ
パラシュートで飛びながらだと『ゲパードM1ライフル』は使いにくいしなぁ
指揮を出来なくするだけなら爆竹でも落としてみるか
スキルの「店」で爆竹を箱買いしてと、箱ごと着火
おわっ?!
アチチッ、爆竹の箱は良く燃えやがるぜ♪
よーく狙って、、投下!
『ババババババァン!ババババァン!ババァン!バァン!バァン!バババババァン!』
わぉお!
箱ごと燃やしたせいかたまに凄い音がしてるけど問題は無い!
続きまして『デスソース・極』
なんか見たこと無い外国語で説明らしきものが書いてあって、どれくらい辛いのかはまったくの未知数だけど
指揮官を狙って噴射!
『ブシャァ!』
どうだろうか?
「「「「「ギュモォォォォ!!」」」」」
良し!
上手いこと指揮官と周りのオークの顔にソースがかかったみたいだ、痛みから必死に目を擦っているけど
それは1番やっちゃいけない行為なんだぜ(笑)
指揮系統が乱れれば組織的な戦闘が出来なくなるはず。
これでケイトも少しは戦い易くなってれば良いんだけど、、、
うーむ、無理っぽいな
相変わらずオークの投げる石を避けるので精一杯って感じだし、ここからでも疲れてるのが分かる
ニィナの方は順調にオークを倒しているけど、数が多くてケイトの所に辿り着くまでもう少し時間が必要だ
どうにかしてケイトとニィナの両方を援護をしなければいかんのだが、何か良い手は、、、
あっ!
以前収納の最大容量を調べる為に片っ端から入れまくった岩がそのままになってるやん♪
この岩を収納からオークの真上に取り出せばそのまま落下して行くから
『ドォーン、ドォーン、ドォーン、ドォーン』
良し!
収納からの岩落とし攻撃によって一気に10匹ほど倒したから、まともに動けるオークは残り2匹
自由に動けるようになったケイトとニィナが1匹ずつ倒して
任務完了!
ケイトとニィナがこっちに向かって元気に手を振っていて怪我も無さそうだ
これにて一件落着♪
つづく。
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