第329話 いつもの暗躍と・・・
昼間に参加したソレイユ様とのお茶会も、どうにかこうにか無事に乗り越えたし
夕食も終えて今夜もそろそろ暗躍のお時間です♪
毎度の事だけど暗躍って言っても、基本的には楽しくお酒を飲んだり料理やお菓子を食べるってだけだがな(笑)
今日の夕食はタコヤーさんが捕って来てくれたカニとエビのお刺身尽くしだった♪
とりあえず間に合わせの仮籠だったらしいんだけど、車海老っぽいのと甘海老っぽいのが大量に捕れたらしいから
メイドさん達も1人2~3匹は食べられるかな?
仮籠でもタコヤーさんは手応えを感じているみたいだからこれからに期待だな。
そして俺はすっかり忘れてたんだけど去年来た時もカニ籠は渡してたらしい
でもあの時の籠は、ちーちゃんさんが贈ってくれた籠で地球に居るカニを基準にしてたから、こっちのカニのサイズには合わなかったんだよな
だからカニに関しては大き過ぎて籠を作るのが無理っぽいって事だったので
代案として鎖にキムチを縛り付けて海に放り込んで、カニが鎖ごとキムチを掴んだら引き上げるという方法を試してみた
昔観たTV番組でカニは匂いの強い物に食い付くって言ってたのを思い出してやってみたんだけど、結果としては入れ食いだったらしい
しばらくは生息数の調査をしつつ少数を捕まえて食べ方の研究をするんだとか
今回は特別に創造神様のお供え用に1匹、カニは1杯だったか?を確保させて貰ったから、あとでちゃんとお供えしないとな
さてと
今夜もケイトと一緒にゲオルグ様の所に向かいますか
手土産は
トマトソースとエビとチーズだけのシンプルなエビピザと、日本の白ワインにしてみた
ピザなら赤ワインかなとも思ったけど白ワインでも良いだろう
そしてピザはスキルの「店」で家庭用の『石窯ピザメーカー』というのを購入して、わざわざ部屋で焼いて来たんだ
蓋の付いたホットプレートみたいなやつで100mp、約1万円で売ってるんだもの、そりゃ買うでしょ!
元の世界じゃ便利な物があるんだなぁ、スキルの「店」の商品は定期的に更新されてるから最新の家電も購入出来るのはとてもありがたい
マジでありがとう創造神様♪
ちなみに、ピザに使ったエビはスキルの「店」で400グラム2mpの特売品だったバナメイエビだ
安くても充分美味しいし、色んな食べ方がありますよって事を知って貰う為だから問題は無い
『コンコン』
「入って良いぞ」
『ガチャ』
「ゲオルグ様こんばんは~、お仕事は終わりましたか?」
「勿論だ!そろそろ来る頃かと思って急いだぞ(笑)」
あはは
俺が来なかったらどうするつもりだったのだろうか
これは最終日まで毎日来なあかんやつやな(汗)
「今日はエビの魅力を知って貰う為に、エビピザを持って来ました。どうぞ」
俺は収納から、まだチーズがグツグツしている状態の焼きたてピザを取り出してテーブルに置く
「スーハー♪スーハー♪これはなんとも言えぬ良い香りだな!」
「冷める前に乾杯して食べましょう、1杯目はやっぱりビールですか?」
「うむ、ケイトさんはどう思う?」
「今日のピザならワインが良いと思うけど、1杯目はやっぱりビールかな」
「ではワシも1杯目はビールを頂こう♪」
ゲオルグ様とケイトってどうしてこんなに意気投合してるのか謎だよなぁ
俺が1人でゲオルグ様の相手をしなくて良いからありがたいけど
『シュポッ、トクトクトクトク』
「では、乾杯」
「「乾杯」」
「んぐんぐんぐ、ぷはぁ~♪これは癖になりそうだな」
「本当はお風呂上がりに飲むのが1番なんだぁ、あたし達が帰ったら試してみて」
「ほぉほぉ、火照った身体に冷えたビールを流し込むのだな!また楽しみが増えたな♪」
「さあさあ、今日のメインはピザですから早く食べて感想聞かせて下さいよ、ついでに希少なワインも持って来てますから」
「わははははは!そこまで用意されては今日はとことん飲まねばなるまい、シン殿、ケイトさん、胸を借りるぞ!」
「任せてよ!」
うーむ、ゲオルグ様のよく分からんテンションに全く付いて行けて無いのだが、、、
ケイトに任せてればなんとかなるか(笑)
ーーーーー2時間後ーーーーー
「ふぃ~、酔っちまったぜぇ♪」
「ダンナァ大丈夫ぅ~?」
「大丈夫だけど、すまんが部屋まで肩貸してくれるか?」
「あいよ~♪」
ふぅ~、ゲオルグ様とケイトのテンションにつられて飲み過ぎてしまった
3本目のワインを空けた所までは覚えているんだけど、その後は『凄く楽しかった』という曖昧な記憶しか無い
ご機嫌に寝室に行くゲオルグ様を見送ったのも覚えているから、酔って失礼な事はしなかったと思う
とりあえず部屋に戻ったら回復魔法を使って酔いを覚まさないといかんな
「ダンナ、部屋は直ぐそこだから1人で戻れる?」
「ん?戻れるけど、なんかあったのか?」
「今すれ違った兵士の言ってた事が気になってさ」
「よく分からんけど俺は大丈夫だから、話聞いて来いよ」
「うん、ありがとダンナ」
ケイトの肩を借りながらフラフラ歩いて部屋の近くまで戻って来たのだが
ケイトが気になる話って何だろう?
珍しく真剣な表情だったし、一応回復魔法を使って酔いを覚ましとくか
回復魔法発動
よし!
スッキリしゃっきり絶好調だぜ♪
ケイトは既に我が家の大事な娘だ、助けが必要なら頼って欲しいけど
そういう時に限って他人に頼らないのがケイトだって事は分かっている
だがしかし
そんな事は断じて許さん!
我が家のルールブックは俺だ(笑)
我が家の一員になった事を思い知らせる時は今!
覚悟しろケイト
ふははははははは♪
つづく。
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