第326話 スムージー
「「せーの、グビッ!」」
うーむ、微妙だ
中身は小松菜?とセロリと他多数って感じでリンゴの甘さはあるけど美味しくは無い
でも不味いかと問われるとギリギリ不味くは無いような気もする
一緒に飲んだケイトも意外と不味く無くて、ほっとしてるし(笑)
「ナガクラ君、味はどうかな?」
「そうですねぇ、美味しくは無いですけど健康維持の為にたまに飲むなら良いかなと」
「ナガクラ君がそう言うなら美味しいって事だから大成功だね!」
まあ俺は食べ物に関しては妥協しないし、味の基準もほぼ元世界のレベルを求めてるから、ヤン先生が言うことも納得ではある
「それじゃあ、ボリボリ、そのまま、ボリボリ、売ってみようか、ボリボリ」
「ちょっ、ナタリアさん何食べてるんですか!」
「小腹が空いちゃってさナガクラ君が売ってくれた携帯食の味見を兼ねて食べてるんだよ
包みにクッキーって書いてあったけど甘くないクッキーなんだね、粉末ジュースが甘いからちょうど良いけど」
へぇー、『M○E』に入ってるクッキーには幾つか種類があって、ナタリアさんが食べてるのは甘く無いのか
となると、スナックブレッドにも種類があるのかな?
「ずるいですよナタリアさん!私も食べたいです!」
「駄目だよヤン、ギルマスとしての責任があるから試食しただけで、これはある程度セットで売らないと意味が無いからね」
「それはどういう事なんですか?」
「ナガクラ君が売ってくれた携帯食は、甘い物としょっぱい物がバランスよく詰められているみたいだから
流行り病の予防薬と同じような役割を持っているんじゃないかな?」
「さすがナタリアさん、仰る通りその携帯食は沢山身体を動かす人達が効率よく栄養を摂取する為の食べ物です。
なので塩や砂糖を多く使って味も濃いです。」
「やっぱりか、流行り病の予防薬のレシピを見て察しは付いていたけど、汗を多く流す人達向けの食事なんだろうね
ヤンはナガクラ君から『栄養』について教えて貰ったんだから、直ぐに気付かないのは薬師としてどうなの?
これは見習いからやり直しだな!」
「そっ、そんなぁ~(泣)」
薬師という仕事もなかなか大変なようだ
頑張って下さいね、ヤン先生♪
「ヤン先生、俺達は3日後にキャラバンシティに帰りますけど、予定通り一緒に帰りますか?」
「うん、お願いするよ」
「じゃあ前日に改めて連絡しますね、ナタリアさんもお世話になりました」
「あぁ、ナガクラ君達も元気でね、楽しい時間だったよ♪
ヤン!3日間できっちり鍛え直してやるから頑張るんだよ!」
「ひぃぃぃ(汗)」
ヤン先生には今度カレーパンでも差し入れしてあげよう。
「よし、お小遣いも稼げた事だし何か食べてから戻ろうか?」
「それならダンナのお菓子が良いかなぁ」
「カスミとスミレも俺のお菓子の方がええか?」
「はい!」「うん♪」
ですよねー(笑)
我が家のみんなには俺の能力の事はある程度教えているから、スキルの「店」で買った食べ物については
さっきケイト達が言ったみたいに『ダンナのお菓子』とか『ご主人様の料理』とか
他の人に聞かれても良いような言い方をする。
スキルの「店」で買うとなると選択肢が一気に増えるんだよな
気温が高いから冷たいお菓子が良いと思うんだけど、ズラッと並ぶ商品は馴染みのある物から地域限定の商品まで様々ある
中にはハングル文字やらアラビア文字の商品もあって、それらを試しに買うのも面白いかもしれんけど
ここは無難に
夏になったら必ず食べてた、棒が付いてるガリガリ食べる水色の氷菓子が良いかな
値段も安いし手軽に食べられるから、メイドさん達への差し入れにも良いかもしれん
「さっさと戻ってみんなでおやつ食べるぞぉ~」
「「「おー♪」」」
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。