第322話 戦闘糧食
さてさて
本日ご紹介しますのは、元世界の某国の軍隊で正式採用されている戦闘糧食
『M○E』でございます。
調理せずにそのまま食べられる保存食の詰合せと考えて頂ければ良いでしょう。
『MR○』にパラシュートを付けて飛行機からそのまま落としても破れないくらいに頑丈なパッケージに入っている内容物は
マリナラソースのミートボール(主菜)
スナックブレッド
チョコチップクッキー
チーズスプレッド
エナジーバー(アップルシナモン味)
粉末ジュース(レモン&ライム味)
ヒートパック
スプーン
アクセサリーパック(ウェットティッシュ、塩、ガム、etc.)
以上の物が1セットになっていて、メニューも20種類以上あるらしく
味に飽きないように定期的にメニューも更新されているとか。
しかしながら不味い事でも有名で
Meals Rejected by Everyone(誰もが拒否した食べ物)
Materials Resembling Edibles(食べ物に似た何か)
という事を言われているらしい。
おそらくこんな事を言われてたのは何十年も前の話で、現在は味の改善もされているはず。
何故そんな物を紹介しているのかと言うと、スキルの「店」で見付けたから(笑)
しかも1袋1mpという激安価格!これは買うっきゃない!って事で購入してみた。
スキルの「店」の商品は創造神様が地球の商品を参考にしてチョイスしているっぽいから
実用的な物から、何故そんな物を?
という謎な商品まで多種多様な物が売られている。
だからこそ定期的に新商品をチェックするのが楽しみのひとつでもある♪
そして見付けた『MR○』
もしかしたら元世界ではキャンプブームか何かで、戦闘糧食が人気なのかもしれない
『○RE』は元世界に居た時に俺も1度買って食べた事がある、ネットショップでコレクション商品(食品では無い)として販売されていて
届いた商品がたまたま消費期限内の物だったから食べてみたんだ
その時はピザが入っていて普通に旨かった♪
「という事で、みんなで試食してみよう」
「ねぇダンナ、これってカレーみたいに温めるの?」
「マリナラソースは温めた方が良いだろうな、でも味は期待しないでくれ。とにかく
安い値段で冒険者に売れたら良いなぁっていう商品だから」
「へぇー、味に期待出来ないとかダンナにしては珍しいね。でも塩辛いだけの干し肉よりは美味しいんでしょ?」
「それを確かめる為の試食でもあるから適当に開けてみんなで食べてくれ、俺は粉末ジュースを作るから」
「「「はーい」」」
粉を水に入れて混ぜるだけで出来るお手軽ジュース、レモン&ライム味らしいけど
すんごい鮮やかな黄緑色の液体が出来上がったよ(驚)
昔駄菓子屋で20円で売ってたジュースも異常に鮮やかな色をしてたけど、それと良い勝負だな
甘過ぎる気はするけど味は普通に美味しい♪
「みんなどうだった、美味しいか?」
「ひょっとくはぁいけど、凄くおいひぃよ♪」
うーむ
とりあえず美味しいという事は伝わったけどケイトよ、試食で口いっぱいに詰め込むんじゃあない!
俺もスナックブレッドをひと口、あーんっとモグモグモグモグ
ふむふむ、独特の薬品っぽい匂いがするけど悪くはない、塩味でしっとり食感のクラッカーって感じだな
「カスミとスミレはどうや?」
「このチーズが凄く美味しいです♪」
「臭いけど美味しい♪」
カスミはチーズスプレッドが気に入ったと、これは俺が昔食べたやつにも入ってたから知ってる
濃いチーズソースって感じで旨いんだよ♪
スミレは鼻が良いから臭いのはしょうがないか、それでもチョコチップクッキーを気に入ったみたいだな
俺もチョコチップクッキーをひと口、あーんっと
あまぁーい!
クッキー部分はしっとりしてて旨いけどチョコが激甘やな
ハードな訓練の後ならちょうど良いのかもしれんけど、虫歯じゃ無いのに歯が痛いよ(泣)
「ダンナァ、マリナラソースもトマト味でスゲェ美味しい♪これで日持ちするなら、どれも1個銀貨1枚以上で売れるよ」
「それじゃあ今から冒険者ギルドに売りに行って小遣い稼ぎでもしようか、商人は売れる商品があるなら貪欲に稼いでいかないとな♪」
「「「おー!」」」
そうと決まれば冒険者ギルドに
れっつらごー♪
つづく。
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