第226話 雨季2日目~3日目

「お藤お母さーん、ただいま~♪」


「はいはい、シンさんニィナちゃんお帰りなさい、ミリーちゃんはどうだった、、、ってミリーちゃん?!」



流行り病で倒れたと思われたミリーさんだったけど熱中症だった事が判明、応急処置により危機を脱したけれど


なんやかんやの理由から俺がおぶって我が家に連れ帰って来たのだが


まさかおぶって連れて帰って来るとは思わなかったのだろう、お藤お母さんを驚かせてしまった。


そのミリーさんは俺の背中で気持ち良さそうに寝ている。



ミリーさんは日頃から仕事が忙しい(半分くらいは俺のせいなので、本当に申し訳ない)のに全然休まないからお疲れなんだろう、熱中症の原因は疲労以外にも色々ありそうだし


ちょうどいいから雨季の間は病気が完治してないって言って強制的に休ませよう。



「大丈夫ですよお藤さん、ミリーさんは病気じゃなくて熱中症だったんです。しばらく安静にしてれば元気になりますから」


「それなら良かったけど、部屋を用意しないといけないわね、それとお粥も必要かしら?」


「ミリーさんの体調次第ですけど、もう少しお腹に溜まる物が良いかもしれません」


「そしたらお腹に優しい物を幾つか作っておくわね、余ったらケイトちゃんが食べるでしょ♪」



お粥はまだ食事に出した事無いから、ケイトなら食べたいって言うだろうなぁ(笑)



そしてミリーさんには雨季の間に栄養の基礎と熱中症についての知識を叩き込んで、予防法やらなんやらを広めて貰わないといけないし


暇だと思ってた雨季もなんやかんやで、やる事満載やな(汗)



◇ ◇ ◇



《雨季3日目》



朝、目が覚めると


ザーーーーーーーーーーーー


キャラバンシティは今日も雨、そして湿気も凄い



「朝だぞ~、みんな起きろ~」



いつものようにみんなを起こしてから、スミレと一緒に1階に、、、行く前に



「ごひゅじんひゃま、おはようごじゃいましゅ」


「カスミおはよう♪」



久し振りにカスミのほっぺをむにむにしてみる、今日もカスミのほっぺは柔らかくてすべすべやな♪


本当はもっとカスミとも一緒に遊びたいんだけど、お互い忙しいんだよな(悲)


仕事と称してカスミと一緒に新作のお菓子作りでもするか、お菓子ならレシピ登録したり、アストレア様が高値で買ってくれるから


カスミと一緒に遊べてお金も稼げるから一石二鳥やで♪



さてさて、今日の朝食は何かな~



「あっ!シン君にスミレちゃん、おはよう」



俺がスミレを抱っこして1階に行くと、ミリーさんとウェンディさんとお藤お母さん、、、今はお藤マーマだな


その3人が楽しそうに朝食を作っている



「お藤さん、ミリーさん、ウェンディさんおはようございます。ミリーさんもう体調は大丈夫ですか?」


「ええ、昨日お藤マーマのご飯を食べたから元気いっぱいよ♪それと、心配をおかけして申し訳ございませんでした。」


「ミリアリア様が元気になって本当に良かったですぅ~(嬉)」



昨日ミリーさんは我が家に連れ帰って来てからも食事の時以外はほとんど寝ていて、看病していたウェンディさんが心配してたんだよ



「元気になったのは良かったですけど、ミリーさんは雨季の間は我が家で静養して貰います。基本的に外出も禁止ですからよろしくお願いしまーす。」


「え゛っ、、あの、シン君、昨日も言ったと思うんだけど私仕事があるのね、ほら、これでもギルマスだし忙しいんだけど(汗)」


「はいはい、また倒れたく無かったら我が家で大人しくしてて下さいね。心配しなくても仕事はこっちで何とかしますから、委任状書いといて下さい。

それとも、また倒れて迷惑をかけたいんですか?」


「ッ?!、、、雨季の間お世話になります。」



あらら、ミリーさんの耳が垂れ下がって落ち込んじゃったけど、熱中症は甘く見て良い事ではないからな


その辺はお藤マーマからしっかりレクチャーして貰うとして



朝食食べたら、急に忙しくなったスケジュールをバリバリこなしていきまっせ!






つづく。

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