第224話 雨季2日目
朝、目が覚めると
ザーーーーーーーーーーーーーー
ぬぉぉぉ!
ジメジメするぅーーー!!
雨季だから仕方ないとはいえ湿気が凄い、こういう事も想定して我が家の各部屋には、スキルの「店」で購入した室外機の要らない小型のエアコンとポータブル電源を設置済みだ。
当然、みんなが寝ているこの部屋にもエアコンを設置して、寝るときにタイマーをかけて除湿したお陰で快適な睡眠を得られたのだが
さすがに朝まではバッテリーがもたないんだよな、途中で起きてバッテリー交換するとか面倒過ぎる
雨季は10日間だし終わるまで我慢だな
そして、今朝の俺のお隣さんはカスミとスミレの愛しのぷりてぃーもふもふ姉妹だ♪
やっぱり隣にカスミとスミレが寝てると落ち着くなぁ~♪
そして、カスミの隣ではコニーとフラニーに挟まれて、ケイトが腹を出して爆睡している
雨季も関係無くいつも通りのケイトで見てて安心するよ(笑)
ちなみにメリルとニィナはお藤お母さんと別室で寝ている
どうやら我が家のお母さんはローテーションでみんなと寝るようにしたらしいけど、これって俺もお母さんと寝る事になるのだろうか?
お母さんは好きだけど2人で同じ布団で寝るのは勘弁して欲しい(照)
まあその時はカスミとスミレも一緒に寝て貰おう!
そろそろ起きるか
「みんな朝だぞ、起きろ~」
「にゅ~、ごしゅじんしゃま、おはようオムライしゅ、、、むにゃむにゃ」
「スミレおはよう♪」
スミレはお腹が空いててオムライスが食べたいのかな?
「ご主人様おはようございます♪」
「「シン殿、スーちゃんおはようございまぁ~す♪」」
「、、、ほへ?」
「は~い、みんなおはよう。スミレおいで~」
「あい」
今朝もみんなが元気な事を確認して、いつものように眠そうなスミレを抱っこして1階の厨房に向かう。
「お藤さんおはようございます。メリルとニィナもおはよう」
「シンさんにスミレちゃんおはよう♪」
「おにいちゃんおはよう」
「おはようございます。」
「スンスン、お藤さん今日も良い匂いですね♪」
「雨季に入ってからなんだかみんな元気が無いから、朝食はガパオライスにしてみました」
「ガパオライスが何かは分かりませんけど、湿気でジメジメした日には食欲が沸きそうな感じがします!」
ふふっ、俺に抱っこされてるスミレも鼻をクンクンさせて尻尾も勢いよく振れてる(嬉)
雨季に入ってから湿気のせいで、スミレのもふもふが、ふもふもになっちゃってそのせいかスミレも元気が無かったんだよな
匂いでこれだけ元気になるんだから、しっかり食べて元気になろうなスミレ
「ふぁ~、お母さんおはよう」
おお!
ケイトのやつ昨日まで『お母さん』って呼ぶの凄く照れてたのにもう順応してるとか、Aランク冒険者は伊達ではないということか?!
関係無いか(笑)
「ケイトちゃんおはよう、眠いなら井戸で顔を洗ってらっしゃい」
「えっ?、、あの、お母さん、今日は凄い雨なんだけど(汗)」
「大丈夫よ、ちゃんとタオル用意しといてあげるから♪」
「えぇー?!」
「あははは、桶に水出してやるからそれで顔洗えよケイト」
「ダンナァ~、ありがとう~(泣)」
今のはお藤さんの小粋なジョークだけど、学習しないケイトも悪いんだよなぁ
2階には顔を洗ったり拭き掃除する為に、樽に水を入れて蛇口を付けたのを置いてあるんだ
我が家のみんなはそれで顔を洗ってから1階に降りて来る。俺は面倒だから収納に入れてる濡れタオルで、スミレと一緒に顔を拭くだけだけど
1階にも水を入れた樽は設置してるけど、ほぼ料理用だし朝食作ってる時に顔を洗われるのは邪魔だからな
だから、ケイト以外のみんなは2階で顔を洗ってから1階に降りて来るんだけど、そろそろケイトも覚えようぜ
まあ、そんな事よりも朝食のガパオライスが俺を待っている!
詳しくはさっぱり分からんけど、米と鳥肉そぼろ?に目玉焼きが乗っててスゲェ旨そうなんだよ♪
ドンドンドンドン!
ん?
誰だこんな時間に我が家のドアを叩く奴は
「シン殿ぉー!開けて下さい、ウェンディですー!!」
こんな早朝に訪ねて来るのってウェンディさんしか居ないよね~
「はいはい、今開けますよ~」
ガチャ
「シン殿ぉ、ミリアリア様が流行り病で倒れちゃいましたぁー(泣)」
なっ?!
なんですとーーーーーーー!!
つづく。
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