第2話 ユニークスキル

いよいよユニークスキルの確認だ、ステータスには「収納」と「店」と表示されているがこのあたりの事は創造神様から一切説明が無かった


どういう能力かは安易に想像出来るけどちゃんと確認はしておかねば



まずは「収納」から・・・





検証結果は読んで字のごとく物を収納する機能でした。


試しにその辺の石を収納に入れてみたけど、パソコンのマウスを操作してフォルダに放り込む感じに似ていた


時間停止機能は後々検証が必要と



次は「店」の確認をしよう、ステータス画面の「店」の文字を人差し指で


「ポチッとな」



するとステータス画面が、まんまネットショッピングの画面に切り替わった


商品のジャンル検索やキーワード検索、デイリーランキングやウィークリーランキングなんてのもあるんだが、これは俺以外に誰か使ってるって事なのかな?


こういう能力も異世界小説ならよくあるテンプレっぽいけど、実は異世界小説を参考にしてこの世界を創ったとか無いよな?


まあ細かい事は気にしないでおこう、そうしよう!



スキルの「店」に何があるかもっと色々見てみたいが、今は最低限必要な水と食料の確保が最優先なのでとりあえず『おにぎり』を検索っと




出た!


ズラッと表示されるおにぎり、定番の鮭や昆布は勿論、変わり種で『トルコライス風おにぎり』なんてのもあった


トルコライスがなんなのかは知らないけど、トルコライス風の「風」っていうところがなんか怪しい感じがするのは俺だけだろうか?


とりあえず鮭と昆布のおにぎりを買おうとして気付く、値段が表示される所に「1」としか書かれていなかったのだ


普通に考えるなら銅貨1枚とか銀貨1枚なんだろうけど、数字しか書いていないとなると違うのだろうか?


こちらの世界のお金を1枚も持っていないから検証も出来ないのだけれど、とりあえずポチッて購入画面に行ってみる


すると



購入しますか?yes noの項目が出たので迷わずyesを


「ポチッとな」



『ドサドサッ!』


わぉお!


目の前におにぎりが現れたではないか!!



「お金、いらんのかーい!」と


ひとりでツッコミを入れてしまう気持ちも察して欲しい所だ、商品の購入にお金が必要無いとなると魔力を対価にしていると考えて間違いは無いだろう


ステータスにMP表示が無い為検証が必要になるなと考えながら、追加で値段「1」の2リットルのペットボトルの水を購入すると


ドサッと目の前にペットボトルが現れた


すると突然、貧血のような症状に襲われ足下がふらついた



ヤバい!


こんな森の中で動けなくなるとか、あの世への直通特急に乗るようなものじゃあないか!



意識も急速に薄れ、、、



っていうか最近、意識が薄れてばっかやん(怒)


そんな俺の怒りも無視するかのように、頭の中に世界的に有名なゲームのあの音楽が聞こえた




『パラララ、パッパッパー♪』





つづく。


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