不倫したい!~夏子story~12

バイト、家、週末婚のルーティーンにも慣れてきた夏子

この間の青木の行動に、警戒もしたが、

青木の対応は、普段通りに戻っていて拍子抜けしていた




哲也と付き合って結婚して久しくないドキドキに

夏子は、浮気をするきっかけってこんなんなのかな

と、思った。




だけど、青木のペースに乗るつもりはない

今は、離れて暮らしていて、離れる前はギコちなかったが

気持ちの整理は、やはり時間が解決してくれる



今でも、すれ違う親子を見ると胸が痛む

自分も、本当はあの位置にいたのに

今頃は、大きくなって歩き出してる頃だろうか?




そんな思いが巡るたび、このやりどころのない気持ちと

今日も戦い、お客様に笑顔でコーヒーを渡す

また、いつかきっと・・・


夏子は、今日も笑う

みんな、見えないだけで笑顔の下に

様々な感情を抱えているんだと

自分がこんな目にあって、働き始めて

ようやく、周りが見えてきたような気がした


夏子:今週は、てっちゃんが久々に帰ってくるから何か美味しいものでも作ろう


哲也の好きな、ハンバーグカレー

ふわふわのハンバーグにちょい辛のゴロゴロ野菜のカレー

夏子は、哲也の帰りを心待ちにしながら、過ごした

ーーーーーーーーーーーーーーー

哲也:なっちゃんごめん。明日帰れそうにない




これで3週連続

夏子は、心を戻すたびに折れていった


夏子:仕事なら仕方ないよね。てっちゃんも身体気をつけてね。

哲也:ごめんね。来週は、必ず帰るから


プツ、プープー



夏子:3度目の正直って3回過ぎたらどうなるのかな?


たくさん作ったカレーとハンバーグのタネは、冷蔵庫にしまって。


夏子:落ち込んでも仕方ない、てっちゃん休みだから私も仕事休みだったけど

今週どうしよ。・・・このカレーもどうしようかな・・・

あっ!来れないなら、カレーとハンバーグ届けに行こう!

ちょっとだけでも、会えれば嬉しいけど、仕事だからいないよね

冷蔵庫に、置いて帰ろう!びっくりするだろうな〜



夏子は、サプライズで哲也を喜ばせようと


次の日、哲也の赴任先に向かうのだった。




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