不倫したい!~夏子story~10

すれ違い生活になり3ヶ月経ったある日

カフェスタッフの歓迎会が行われた


カフェ店長:いつもみんなありがとうございます。

遅くなったけれど、曲さんとまた新しく入ってくれた田中さんの

歓迎会を行います!飲んで食べて、楽しくすごしましょう!

カンパーイ!


(((((カンパーイ)))))


ザワザワ


おしゃれな、スペインバルでの歓迎会夏子は、

久しぶりの友人と夫以外の飲み会に浮かれていた。


青木:なっちゃん、ペース早くない?大丈夫?

夏子:大丈夫!楽しいんだもん♪

青木:でも、ちょっとお水挟みながら飲もうね〜


青木は、さりげなく夏子の隣をキープしつつ、夏子をフォローしていた

夏子は、意外と人気があった、人懐っこくどんな人にも気さくだった


夏子:徹くん、お母さんみたい〜w

青木は、水を取り夏子に渡す

間合いを詰め、夏子に低い声で囁いた


青木:「男にそんな油断してると、食べられちゃうよ」


夏子は、耳元で囁かれ、ゾクッとした

徹の笑顔が、なぜか怖かった


青木:なんてね♪なっちゃん気をつけた方がいいよ〜

最近、5階にデリバリー多いでしょ?

夏子:そうだね、よく会議するな〜

青木:あれ、なっちゃんに気があるおっさんが、呼んでるだけでそこまで会議ないよ

コーヒー運ぶついでに、なんかされてない?

夏子:え〜何もないよ〜世間話はされるけど、インスタは聞かれたかな?

青木:なっちゃん教えてない?

夏子:教えたよ〜インスタだもん。連絡先じゃないじゃん

青木:・・・・・・はぁ〜。まぁ、なんかあったらいつでも連絡して

夏子:うん、わかった?


田中香:青木せんぱ〜い!お疲れ様です〜


新人の田中が来た。大学2年生で青木と同じ大学だ


田中香:あっ、なっちゃん先輩もお疲れさまです。


香は、今気づきましたみたいに挨拶をした。


夏子:香ちゃん、お疲れ。もう慣れた?

田中香:青木先輩がすごく丁寧に教えてくれるので、すぐに覚えちゃいました

夏子:徹くんは、意外と真面目だもんね♪香ちゃんみたいに可愛い子が後輩で羨ましいぞ〜

青木:なっちゃん、オヤジみたいになってるよ。

田中香:なっちゃん先輩、可愛いだなんて照れます〜なっちゃん先輩も人妻なんて思えないです〜

夏子:ありがと〜若い子に囲まれてるから、気分は若返ったみたい


田中香は、青木のことが好きだ。大学で、見かけて以来追いかけている

ようやく、バイト先を突き止め一緒に働けるようになったのに

シフトが、合わず、しかもいつも夏子と一緒にいるので、嫉妬していた


田中香:なっちゃん先輩、言い方がおばちゃんみたいですよ〜、まだ若いじゃないですか〜

夏子:ありがと〜^^;そろそろ、他の人にも挨拶行ってくるね〜香ちゃんここどうぞ

田中香:えっ!いいんですか?ありがとうございます〜青木先輩に聞きたいことがあったので嬉しい

夏子:そうなんだ、じゃあまた後でね〜


夏子は、席を移動していった


青木:・・・・で、聞きたいことって何?

田中香:バイトのシフトがなかなか、かぶらないので寂しいなと思いまして

青木:あぁ、かぶらないようにしてたからね

田中香:なんでそんなことするんですか〜イヂワルです

青木:田中さん、さぁ〜

田中香:香って呼んでくれるって約束したじゃないですか!

青木:・・香ちゃん、ここには仕事で来てるんでしょ?仕事しなよ

田中香:仕事と先輩に会いに来てるんです〜

青木:俺が、香ちゃんに興味ないのわかるよね?

田中香:わかってますよ。だから、できることを頑張ってるんです!

青木:そう、それなら頑張れば、無駄だけど

田中香:はい!頑張ります♪


・・・・・青木は、自分に好意がある女子が苦手だった

犬みたいな、従順な女は興味がわかない


青木もまた、心に複雑なものを抱えている


田中香は、めげずに挑み続けている


田中香:(絶対に振り向かせて見せる)

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